アメリカ版ねば~る君?「SOY」日本デビュー
アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は、日本の納豆市場への貢献を目指し、新たな公認キャラクター「SOY(ソイ)」を誕生させた。このキャラクターは、アメリカ大豆をモチーフにしたもので、日本の納豆の原料の6割を占めるアメリカ大豆の理解促進を目的としている。
初登場となったのは、国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN」のアメリカパビリオンで開催された「サステナブルU.S. SOY クッキングデモ with ねば~る君と新しい仲間」。アメリカ大使館農産物貿易事務所(ATO)の協力を得て、納豆の可能性や美味しさを世界中の人々に知ってもらうことを目指して開催されたイベントで、納豆をモチーフにしたゆるキャラで納豆の妖精「ねば~る君」と共に、アメリカ大豆を使った日本の納豆料理の魅力を盛り上げ、今後の関係性を示唆するようなやりとりが展開された。
USSECは、大豆アニメ『SOY STORY 〜ソイとだいずな仲間たち〜』シリーズを昨年8月に公開し、食とそのサステナビリティについて考える機会を提供してきた。今回初登場したキャラクター「SOY」は、このアニメシリーズに登場するアメリカからの転校生、大豆の“ソイ”である。
アメリカ大豆の消費拡大には、アメリカ大豆を使った美味しいレシピの工夫が求められる。その一環として、2023年の「全国納豆鑑評会」で特別賞をダブル受賞した100% SSAP認証付きアメリカ大豆納豆「おちびさん つゆだく」(小杉食品)を使い、モダンアメリカ料理家の石野智子氏が「納豆とアボガドと紫玉ねぎのピザ」と「納豆と黒蜜のアイスクリーム」を調理した。
イベント会場では試食が行われ、「とても美味しいピザ」「アイスに納豆が入っているなんて思えない」と新鮮な味や食感が好評であった。米国大使館農務公使 モーガン・パーキンズ、アメリカ農産物貿易事務所(ATO)のチャンダ・バーク所長も「エクセレント!美味しい。これならアメリカでも普及すると思います」と評価した。
USSECは2013年にお客さまからのニーズに応えるために「アメリア大豆サステナビリティ認証(SSAP)」制度を策定。アメリカ大豆は日本の納豆・豆腐・醤油など多様な製品に使われており、日本の食文化を支えている。
米国農務省 海外農務局(FAS)のダニエル・ウィトリー局長は、「アメリカの大豆農家にとって、日本の伝統的な大豆食品市場はとても重要です。これからも日本の納豆向けにサステナブルで高品質な大豆を安定供給していきます」と述べ、日本への持続可能な供給へのコミットメントを明らかにした。
USSECの新キャラクター「SOY」の登場は、アメリカ大豆の理解促進と消費拡大に向けた一歩である。今後もUSSECは、アメリカ大豆の魅力を伝える活動を続けていくことが期待される。