三菱電機デジタルイノベーション、保険薬局向けプラットフォームを2027年春に提供へ
三菱電機デジタルイノベーション株式会社は、次世代コミュニケーションサービス「AnyCOMPASS」シリーズの新サービスとして、「保険薬局向けオールインワンプラットフォーム」を2027年春に提供開始する予定です。本サービスは、レセプトコンピュータと電子薬歴の連携を中心に、AIエージェント「AnI-Bot」が薬局業務に伴走するシステムです。本部向けの経営分析機能なども段階的に拡充し、薬局現場と本部業務の一体的なサポートを目指します。
開発の背景とプラットフォームの狙い
少子高齢化が進むなか、薬剤師には地域健康管理の中核としての役割が期待される一方、処方内容の確認や薬歴の作成、複数システムの使い分けといった煩雑な業務環境が患者と向き合う時間を圧迫する課題があります。40年以上にわたり保険薬局向けシステムを提供してきた同社は、2023年に「クラウド版電子薬歴」をリリースし、2025年にはオプションとして「AIアシスタント機能」の提供を開始して業務効率化を支援してきました。
今回の新サービスでは、レセプトコンピュータ、電子薬歴、本部機能の3領域を共通基盤で管理することで、AIエージェントによる一体的な支援を実現します。情報の転記や同期にかかる負担の軽減を図り、薬剤師の業務環境改善を目指します。
現場と本部を支援するAI機能
現場向けには、AIエージェント「AnI-Bot」が薬剤師の確認や判断を前提とし、ルールベースのチェック結果をもとに疑義照会ポイントの整理や点数加算の確認、服薬指導や次回フォローアップの提案などを支援します。薬歴作成支援では、患者との会話から要点を抽出して薬歴ドラフトを自動作成します。既存サービス利用ユーザーの一部事例では、処方箋一枚あたり約5分かかっていた薬歴作成が約1分となったケースも確認されています(効果は既存サービス利用中の一部ユーザー事例に基づくもので、利用環境や処方内容等により異なります)。

また、2027年春のリリース以降に順次提供が予定されている本部向け機能「AnI-Bot分析」では、自然言語の問いかけに応じて店舗ごとの売上、利益、業務量、フォローアップ実施率などの経営データを可視化・分析し、改善アクションの検討を支援します。

医療エビデンスを組み合わせた安全性への配慮
医療業界におけるAI活用では医療安全への配慮が重視されるため、同社は生成AIの出力のみに依存せず、添付文書などの医療エビデンスやルールベースのチェックを組み合わせる独自設計を採用しています。この仕組みには、関連するAIアシスタント機能で培った知見が継承されており、当該AIアシスタントにおいて5件の特許を取得済みで、1件を特許出願中です。
今後のプロトタイプ公開予定
2027年春の提供開始に先立ち、サービス全体のプロトタイプが以下のイベントで公開される予定です。
- 第7回 次世代薬局EXPO【東京】(会期:2026年10月7日(水)~9日(金)、会場:幕張メッセ)
- 第59回 日本薬剤師会学術大会(会期:2026年10月11日(日)~12日(月・祝)、会場:朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター)
- 第20回 日本薬局学会学術総会(会期:2026年10月17日(土)~18日(日)、会場:グランキューブ大阪(大阪国際会議場))
会社概要
- 会社名:三菱電機デジタルイノベーション株式会社
- 所在地:〒108-0073 東京都港区三田3-5-19 東京三田ガーデンタワー
- 人財数:約5,400名(2026年4月現在)
- Webサイト:https://www.MitsubishiElectric.co.jp/medigital/
本記事は三菱電機デジタルイノベーション株式会社の発表をもとに作成されています。
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