ドコモ・バイクシェアとOpenStreet シェアサイクルのポート共同利用で提携

株式会社ドコモ・バイクシェアとOpenStreet株式会社は、両社が提供するバイクシェアサービスとHELLO CYCLINGの電動アシスト自転車を、双方のポートで利用・返却できる「ポートの共同利用」の実現に向けて業務提携に基本合意した。これにより、土地利用の効率化とユーザーの利便性向上を図る。また、自転車の再配置やバッテリー交換の協業によるオペレーションの効率化と利用環境の改善により、シェアモビリティ事業の基盤強化を目指す。

シェアサイクル市場は、2017年の自転車活用推進法施行以降、7年間でポート数が17倍に増加するなど著しい成長を遂げている。利用ニーズの高まりに伴い、ポートの拡大やオペレーションの最適化が各社の重要課題となっている。

両社は都心部と郊外住宅地を中心にポートを設置しており、共同利用によりユーザーはより多様な場所への移動にシェアサイクルを利用できるようになる。これにより、幅広いエリアへの早期サービス提供が可能となる。

提携内容としては、(1)ポートの共同利用、(2)オペレーションの効率化、(3)共同調達の検討を推進する。ポート共同利用の実現に向けて、両社は2025年度を目標に業務提携契約の締結を予定している。

ドコモ・バイクシェアは現在、直営事業で28エリア、シェアリングプラットフォーム提供で30エリアの計58エリアを展開。2023年度の年間利用回数は2,200万回を超え、サービス開始以来の累計利用回数は1億回を突破している。一方、OpenStreetは25都道府県で123の自治体と協定を締結し、ステーション数約8,500カ所、会員数350万人を有する。

両社は今後、ポートの共同利用を通じてシェアモビリティ事業に大きなシナジーを生み出し、地域住民や観光客など多くのユーザーにより良い移動体験を提供していく方針だ。