オルガノとquantum、災害時浄水の実証を金沢市で2026年9月に振替開催へ
総合水処理エンジニアリング企業のオルガノ株式会社と株式会社quantumは、8月27日に石川県および周辺地域を襲った豪雨の影響により延期していた「PUALIF 分散型防災拠点 フィールド実証プログラム」を、2026年9月17日(木)に振替開催することを決定しました。金沢市の協力のもと、尾山神社にて実施されます。また、同じく延期となっていた兼六温泉での防災実証イベントも9月30日(水)に振替開催される予定です。
井戸水を活用した分散型給水拠点の検証
能登半島地震をはじめとする近年の大規模災害では、ライフラインの停止が被災地域の大きな負担となっています。特に水道は、過去の大規模災害(阪神淡路大震災、東日本大震災、平成28年熊本地震、能登半島地震)の実績をもとに算出した中央値において上水道95%前後復旧までに60日以上を要しており、復旧に時間を要するインフラです。飲料水が支援物資として届く一方で、手洗いや食器洗い、身体を洗うといった生活用途への使用のためらいや衛生面の不安が課題となっています。
本実証プログラムでは、地域の水源である井戸を活用し、災害時の給水手段を多重化することで自律的な給水拠点の構築を目指します。平成9年(1997年)に「災害時協力井戸」の登録制度を開始した金沢市をモデルケースとして検証を行います。当日は、災害時浄水ユニット「PUALIF(ピュアリフ)」を用いて井戸水を生活用途に使える衛生用水(手洗いや身体を洗う際の使用を想定した水で、飲用は不可)へと浄化するデモンストレーションや、地元住民、町会関係者、金沢市の村山卓市長らが参加する住民体験型の給水訓練などが実施されます。
2026年9月の実証プログラムおよび関連スケジュール
尾山神社および兼六温泉での開催概要と今後の予定は以下の通りです。
- プログラム名:PUALIF分散型防災拠点フィールド実証プログラム〜次世代給水拠点インフラのモデルケース構築〜
- 日時:2026年 9月17日(木)15:00 – 16:30(受付開始 14:30)※雨天決行、荒天時は一部プログラムを変更して室内実施を想定
- 場所:尾山神社(金沢市尾山町11-1)、金沢中央観光案内所(金沢市南町4-1金沢ニューグランドビル1F)※受付場所は金沢中央観光案内所
- 主催:オルガノ株式会社、株式会社quantum
- 協力:金沢市
- 兼六温泉での実証:9月30日(水)に兼六温泉(金沢市暁町18-36)にてデモンストレーションや給水体験を中心とした実証を実施予定
- 協賛企業向け説明会:10月16日(金)に開催予定
あわせて、災害時浄水ユニット「PUALIF」の詳細を紹介する公式ランディングページ(https://pualif.organo.co.jp/)も公開されています。
災害時浄水ユニット「PUALIF」の特徴

PUALIFは、オルガノ株式会社の水処理技術をベースに共同開発された移動式小型浄水ユニットのプロトタイプです(PUALIFはオルガノ株式会社の登録商標)。糸巻フィルターと中空糸・活性炭フィルターにより、濁質や不純物、細菌類を低減します。
日本国内に数多く存在する井戸に着目し、井戸水を生活用途に特化した衛生用水へと浄化します。標準的な井戸水水質(濁度5度程度)を想定した場合、フィルター1セットあたり累計約5,000リットル(本体に交換用予備フィルター3セットを同梱、フィルター交換を経て繰り返し利用可)の衛生用水を提供することが可能で、本格的な配備に向けた実証が進められています。
発表企業について
本取り組みを主催する両社の概要は以下の通りです。
- オルガノ株式会社(https://www.organo.co.jp):1946年創業の総合水処理エンジニアリング企業。東京都江東区に本社を置き、代表取締役社長は山田正幸。
- 株式会社quantum(https://www.quantum.ne.jp):2016年創業のスタートアップスタジオ。東京都港区に本社を置き、代表取締役社⻑兼CEOは川下和彦。


本記事はオルガノ株式会社および株式会社quantumの発表をもとに作成しました。
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