AI翻訳進化も子どもの英語学習費を減らす保護者は2.4% EnglishHub調査
英語学習情報サイト「EnglishHub」を運営するGRASグループ株式会社は、小中高生の子どもと同居する保護者210名を対象に、AI翻訳の進化と子どもの英語学習に関する調査を実施しました。AI翻訳の普及を受けても英語学習にかける費用や時間を「減らす」と答えた保護者は2.4%にとどまり、「増やす」と答えた19.5%の8分の1以下でした。一方で、AI翻訳に任せてよいと考える場面の境界は「仕事か遊びか」ではなく「話す内容があらかじめ決まっているかどうか」であることが明らかになりました。
英語学習の費用・時間を「減らす」保護者は2.4%にとどまる
子どもの英語学習にかける費用や時間について尋ねたところ、「減らす」と答えた保護者は2.4%(5名)にとどまりました。最も多かったのは「変えない」の66.2%で、「増やす」は19.5%となり、増やすと答えた保護者は減らすと答えた保護者の8.2倍となりました。「もともとかけていない」と答えた25名を除き、すでに英語学習に費用や時間をかけている家庭185名に限って集計しても、「減らす」は2.7%でした。
「増やす」と答えた割合を子どもの学校段階別に見ると、中学生の保護者が37.5%と突出しており、小学1〜3年生が21.2%、高校生が14.0%、小学4〜6年生が4.3%と続いています(カイ二乗検定 p=0.0005)。また、保護者自身が生成AI(ChatGPTなど)を「ほぼ毎日使う」と答えた85名に限定した集計でも、「増やす」が23.5%、「変えない」が62.4%、「減らす」が4.7%(4名)となり、全体との統計的に有意な差はみられませんでした(p=0.44)。
一方、「AI翻訳の進化によって、英語を学ぶ意味は変わったと思いますか」という質問に対しては、「大きく変わった」の6.2%と「やや変わった」の43.3%を合わせた49.5%が「変わった」と回答し、「変わっていない」の50.5%とほぼ半数に割れました。子どもから「AIの翻訳があるから、英語の勉強はしなくていいよね」と言われた場合の対応については、79.5%が「英語の勉強は必要だと伝える」と回答し、「一理あると思うが、うまく答えられず言葉に詰まる」は12.9%、「子ども自身の判断に任せる」は7.1%、「無理に勉強しなくてもよいと伝える」は0.5%(1名)でした。



AIに任せられる境界は「話す内容が決まっているか」

AI翻訳があれば自分で英語ができなくてもよいと思う場面を複数選択で尋ねたところ、「海外旅行での買い物・移動」が52.9%、「仕事のメール・文書作成」が48.1%となった一方、「海外の人との日常的な雑談」は20.0%、「仕事の商談・会議」は8.6%にとどまりました。

「仕事のメール」を選び「仕事の商談」を選ばなかった回答者は86名(逆は3名、p<0.0001)、「海外旅行での買い物」を選び「雑談」を選ばなかった回答者は81名(逆は12名、p<0.0001)でした。「海外旅行での買い物」(52.9%)と「仕事のメール」(48.1%)の間に統計的な差はなく(p=0.41)、仕事か遊びかではなく、あらかじめ話す内容が決まっている定型的な用件かどうかが判断の分かれ目となっています。

英語が必要な理由は「とっさの会話」「自分の言葉」が上位


AIがあっても自分で英語ができたほうがよいと思う理由(複数選択)では、1位が「とっさの会話ではAIが間に合わないから」(69.5%)、2位が「相手に自分の言葉で気持ちを伝えたいから」(54.3%)となりました。「受験で必要だから」(42.9%)や「就職で有利になるから」(36.2%)といった理由はこれらを下回りました。

理由のタイプ別に見ると、子どもに「英語の勉強は必要だと伝える」と答えた割合は、やり取り系の理由のみを挙げた保護者で85.5%、両方を挙げた保護者で82.2%だったのに対し、受験・就職の実利系の理由のみを挙げた保護者では57.7%(26名)にとどまりました(カイ二乗検定 p=0.009、実利系のみとそれ以外の82.6%の比較ではフィッシャーの正確検定 p=0.0074)。費用や時間を「増やす」と答えた割合も、実利系のみの層では7.7%と、両方を挙げた層の27.8%を下回る結果となりました。

調査概要
- 調査名:AI翻訳と子どもの英語学習に関する調査
- 調査主体:EnglishHub(GRAS Group株式会社)
- 調査方法:インターネットによるアンケート調査(ランサーズ)
- 調査対象:小学生・中学生・高校生の子どもと同居する保護者
- 有効回答数:210名
- 調査時期:2026年8月
- 回答者の内訳:女性55.7%、男性42.9%、上記以外・答えたくない1.4%。年代は40代50.5%、30代23.3%、50代22.9%、10・20代2.4%、60代以上1.0%
※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。 ※複数選択の設問については、合計が100%を超えます。
本記事はEnglishHub(GRAS Group株式会社)の発表をもとに作成しました。 EnglishHub URL:https://englishhub.jp/
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