日体協、マルチアングル配信サービス「yourLIVE」採用で魅力発信

株式会社JVCケンウッドは、マルチアングル配信サービス「yourLIVE」が公益財団法人日本体操協会の傘下競技での映像配信に採用されたと発表した。これにより、選手の競技シーンだけでなく、サブアリーナやミックスゾーンなど、現地観戦でも見ることができないエリアの映像をマルチアングルで配信することが可能となる。視聴者は配信映像の中から関心のある画面やアングルを自由に選択して視聴できるようになる。

日本体操協会では、幅広いファン層のニーズに応える配信サービスを検討する中で、2023年10月より体操競技や新体操の大会で「yourLIVE」の試用を行ってきた。2024年4月〜5月に開催された「第78回全日本体操個人総合選手権」と「第63回NHK杯」の2大会では一般公開による配信テストも実施し、視聴者アンケートで98%が継続希望と回答した。こうした結果を受け、「yourLIVE」の本採用に至った。

「yourLIVE」では、競技に参加する全選手の映像を配信できるため、視聴者は選手の演技だけでなく、サブアリーナの練習など見たいシーンを自由に選択できる。また、選手や指導者はマルチスクリーンによる配信映像を利用し、演技を多角的な視点で検証することも可能だ。さらに、審判や競技会関係者は競技会の進行管理をよりスムーズに行えるようになる。

日本体操協会は今後、本サービスを競技会だけでなく年間表彰式やファンイベントなどでも活用し、選手の活躍を多様な映像で発信していく予定だ。これにより、ファンと選手との距離感を近づけ、ファン層のさらなる拡大につなげていく考えである。

株式会社JVCケンウッドは、2024年7月3日〜5日に東京ビッグサイトで開催される展示会「LIVeNT2024」内の「イベント総合EXPO」に出展し、「yourLIVE」の実例を踏まえたデモンストレーションを行う予定だ。