川崎重工とEdgeCortix、次世代AI航空宇宙・防衛システム実現へ協業契約
川崎重工業株式会社と、エッジAI向けの高エネルギー効率AI処理技術を専門とするファブレス半導体企業EdgeCortix株式会社は、次世代AI搭載航空宇宙・防衛システムの実現に向けたTeaming Agreement(協業契約)を締結した。両社は2026年から2028年にわたり、初期フェーズとして総額数百万米ドル規模の複数年にわたる戦略的プログラムを推進する。川崎重工が培ってきた航空宇宙・防衛システム分野の知見と、EdgeCortixの先進的なAI半導体およびソフトウェア技術を融合させる。
共同開発プログラムの推進と検証内容

両社は本協業のもと、技術開発、実現可能性の検証、システムインテグレーション、プロトタイププラットフォームの開発に共同で取り組む予定だ。
プログラムでは、高度なエッジAIコンピューティング技術を活用し、将来の航空防衛プラットフォームにおけるインテリジェンス、適応性、運用上のレジリエンスをどのように向上できるかを検証していく。また、技術的なマイルストーンの達成や新たな開発・展開機会の創出に応じて、協業範囲をさらに拡大していく方針としている。
現場に近い場所での高性能処理を支えるAI技術
戦略的テクノロジーパートナーとして、EdgeCortixは次世代のチップレットベースAIコンピューティングプラットフォームに加え、MERA™コンパイラおよびソフトウェアフレームワーク、ならびに関連するAIアクセラレーション技術を提供する。
これらの技術は、データが生成され運用上の意思決定が求められる現場に近い場所で高性能なAI処理を実現するとともに、ミッションクリティカルな航空宇宙・防衛システムに求められる厳格な電力、性能、レイテンシ、信頼性の要件に対応するよう設計されている。
EdgeCortixの創業者兼CEOであるサキャシンガ・ダスグプタ博士は、今回の契約が同社にとって事業面・戦略面の双方における重要なマイルストーンになるとした上で、「川崎重工が有する航空宇宙分野およびシステムエンジニアリングに関する深い知見と、当社のチップレットベースAIアーキテクチャおよびMERAソフトウェアプラットフォームを組み合わせることで、インテリジェントかつ適応性と電力効率に優れたミッションシステムの開発を加速していきます」とコメントしている。
今回の協業契約は、両社がAI搭載航空防衛システムの開発および実用化を推進するための基盤となるとともに、航空宇宙や防衛、その他のミッションクリティカルな領域における広範な協業の可能性を拓くものとなる。
両社の概要
- EdgeCortix株式会社
- 事業内容: 高性能AI推論および生成AIワークロード向けの省電力AIプロセッサを開発するファブレス半導体企業。特許取得済みのハードウェア・ソフトウェア協調設計技術を基盤とし、Dynamic Neural Accelerator®(DNA)アーキテクチャとMERAソフトウェアスタックを開発
- 拠点: 日本(本社)、米国、インド
- URL: https://www.edgecortix.com/ja/
- 川崎重工業株式会社
- 事業内容: 125年以上の歴史を有する総合エンジニアリング企業。航空宇宙・防衛、モビリティ、エネルギー・環境、ロボティクス、精密機械、産業機器などの分野で製品・ソリューションを提供
- ビジョン: グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを ~Trustworthy Solutions for the Future~」
- URL: https://www.khi.co.jp/
本記事は川崎重工業株式会社およびEdgeCortix株式会社の発表をもとに作成。
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