Embedded BlueとPxDT、吸音技術を組み込むアート設置の実証実験を開始へ
株式会社Embedded Blueとピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、作品の裏側に音響制御技術を組み込む共創プロジェクト「ART with iwasemi」を開始します。オフィスをはじめとする働く空間を対象に、アートを空間の一部に機能として埋め込む新しい導入方法を共同開発し、2026年度内に実証実験を行います。あわせて、検証に参画する企業の募集を開始しました。
文化庁事業として実施された調査(ユニバーサルアドネットワーク株式会社「The Japanese Art Market 2025」より)によると、2024年の日本のアート市場の売上は1,031億円で、世界市場に占める割合は1%にとどまっています。法人におけるアート導入は完成後の空間に壁掛けする形が一般的で、装飾として位置づけられることから予算見直しの際に除外されやすい課題がありました。
一方で、ガラス面やコンクリート打ち放しを用いた内装の一般化やWeb会議の定着に伴い、会話の聞き取りづらさや音漏れといった音環境の改善は内装設計における実務上の課題となっています。本プロジェクトでは、アートに音環境を整える機能を担わせることで、内装や音環境と同じ検討段階でアートを導入できるようにすることを目指しています。
音響制御技術「iwasemi OC-β」を用いた共同開発と両社の役割
第一弾の実証では、人の会話の中心帯域(500〜1000Hz)の残響を抑える音響制御技術「iwasemi OC-β」を用いたアート設置ソリューションを検証します。特定の作品に限らず、他の作品や異なる空間にも展開できる設置方法としての確立を目指します。
プロジェクトにおける両社の役割は以下の通りです。
- ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(PxDT):音響制御技術「iwasemi OC-β」の提供、吸音構造の設計、音響測定・データ解析
- 株式会社Embedded Blue:設置方法の設計、空間コンセプトの立案、アーティストのディレクションと制作管理、鑑賞体験を含む設置計画、利用者評価の設計と分析
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社代表取締役社長の村上泰一郎氏は、「『iwasemi OC-β』の機能性がアートの持つ美的な価値と結びつき、音の反響を抑えながら空間の意匠性やブランド表現を高める『アート×吸音』という新しい表現が可能になりました」とコメントしています。また、株式会社Embedded Blue代表取締役の片岡奨氏は、2026年度内の検証を通じて知見を得たうえで、同社が手がける企業向けアート導入の選択肢の一つとして展開することを視野に入れているとしています。
実証実験への参画企業募集
オフィスやワークプレイス、ホテル・施設ラウンジ、店舗・商業施設、医療・福祉・教育施設などを対象に、検証へ参画する企業を募集しています。募集期間は本リリースから1か月間を予定しており、応募状況によって早期終了の可能性があります。
実証の条件および導入の流れは以下の通りです。
- 設置期間:1か月~3ヵ月
- 設置条件:石膏ボード+下地や木壁などビス留め(ビス打ち)が可能な壁面であること、設置空間の利用者20名以上によるアンケート調査への協力、事前・事後の音響データ計測(各10〜15分程度)への協力
- 導入・検証の流れ:設置前計測(約10〜15分)、設置施工、実運用・効果測定(約1ヶ月間の運用と20名以上へのアンケート)、運用終了後2週間〜での分析レポート提供
- 問い合わせフォーム:https://x.gd/wRoss
利用技術および参画企業の概要
利用技術「iwasemi OC-β」は、音響メタマテリアル技術を応用し、人の会話音の中心帯域(500〜1000Hz)に着目して音の反響を抑える吸音モジュールです。表装材の裏側に組み込める構造となっており、サイズはW140×H140×D38mmで、2026年3月発売です(製品紹介ページ:https://iwasemi.com/ )。

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
- 所在地:東京都中央区八重洲二丁目2番1号
- 代表取締役:落合 陽一、村上 泰一郎
- 会社設立:2017年5月
- URL:https://pixiedusttech.com/
株式会社Embedded Blue
- 所在地:東京都品川区小山1-8-11
- 代表取締役:片岡 奨
- 設立:2021年4月
- URL:https://www.embeddedblue.com/
本記事は株式会社Embedded Blueおよびピクシーダストテクノロジーズ株式会社の発表をもとに作成しています。
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