新紙幣発行を9割が認知、キャッシュレス利用も拡大

2024年7月3日から新紙幣の発行が始まる。株式会社くふうカンパニーが提供する家計簿サービス「Zaim」とチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」が9,390名のユーザーを対象に実施した共同アンケート調査によると、9割以上が新紙幣の発行について認知していることがわかった。

新紙幣に描かれる人物の功績や顔の認知度は3割程度にとどまったが、半数以上が自動販売機やATMなどで正しく使えるかを不安視しており、4割以上が現在の紙幣を惜しむ声を上げている。

一方、キャッシュレス決済の利用状況については、半数以上が「ほぼ毎日利用している」と回答し、週1回以上利用する人は8割以上に上った。決済方法は「クレジットカード」「QRコード決済」「電子マネー」の順に多く、日常的に使われていることがうかがえる。

新紙幣発行後も8割以上がキャッシュレス決済と比較して「現金の使用頻度は変わらない」と回答。キャッシュレス決済がほとんどという声がある一方、現金払いが必要なシーンもあるためだという。

現金決済については「現金を持ち歩く手間がある」「支払いに時間や手間がかかる」といった不便さを感じる人が多い。キャッシュレス決済は「支払いが便利で迅速」「ポイントやキャッシュバックが得られる」といったメリットを実感している。

20年前と比べると今回の新紙幣の発行が生活者に与える影響は小さいようだ。複雑化する決済を上手に管理していくことが家計管理や節約の大きなポイントになりそうだ。