札幌の住宅会社が子ども服回収事業を開始
北海道札幌市の住宅施工会社である大進ホーム株式会社は、2024年7月1日より、不要になった子ども服を回収しリサイクルする取り組みを開始する。同社は住宅をご注文いただいたお客様の新居入居時だけでなく、その後も衣替えなどのタイミングで子どもが成長して着れなくなった衣類を回収し、子育て支援団体等に寄贈するなどの活動を行っていく予定だ。
国土交通省の「住宅着工統計」の調査結果によると、この10年間で北海道の戸建て工事費は一戸当たり742万円増加して2,918万円となった一方で、床面積は2013年の130㎡から一割近く減り118㎡と狭小化が進んでいる。
大進ホームでは、限られた収納スペースには必要な物だけをしまい、散らからない快適な暮らしを維持して頂きたいと考え、短いサイクルで見直しの必要が生じる子ども服の回収に着目した。同社では以前からプロの整理収納アドバイザーによる収納カウンセリングで生活スタイルにあった収納の量と設置場所を提案したり、お客様向けに整理収納アドバイザー2級講座を開講するなどの取り組みを行ってきた。お客様の約9割以上が子育て世代であることから、今回の取り組みが”散らからない暮らし”の維持に貢献することが期待されている。回収した子ども服は子育て支援団体への寄贈やフリーマーケット出店などで必要とされる方に循環させていく予定だ。
大進ホームの星野覚一朗代表取締役は、持ち家に暮らす人の約3割が収納に何らかの不満を持っている調査結果を目にし、住宅メーカーが「広々とした収納スペース」を提供し続けてきたにも関わらず収納の不満がなくならないことに疑問を感じていたという。そんな中、妻が整理収納アドバイザーの資格を取得したことをきっかけに、その理論を家づくりに活かせないかと試行錯誤を重ね、2019年に整理収納アドバイザー監修・収納サポート付きの注文住宅ブランドを企画。現在は従業員34名全員がこの資格を保持し、それぞれのご家族に最適な収納量と間取りを提案し続けている。
大進ホームは今後も地場の住宅施工会社として、居住スペースを圧迫することなく、収納に関連する課題解決の提案を積極的に行っていく方針だという。