食べログ、訪日客向けにネット予約サービスを本格展開

株式会社カカクコムは2024年6月26日、レストラン検索・予約サービス「食べログ」の多言語版において、株式会社DGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)との協業により、インバウンド向けネット予約サービス「インバウンド予約」の本格展開を開始した。

ネット予約が可能な店舗数は約35,000店で、訪日客向けのレストラン予約サービスとしては最大規模だという。対応言語は英語・中国語(繁体・簡体)・韓国語。今後も店舗数を拡大していく予定だ。

食べログ多言語版では、詳細な店舗情報・写真・口コミを自動翻訳により多言語で提供。空席カレンダーから予約を簡単に完了できる。訪日客数は2024年5月に300万人超(前年同月比約6割増)と増加しており、日本の多種多様な飲食店に訪問する機会がさらに広がることが期待される。

一方で、来店日直前の予約変更やキャンセルは飲食店に大きな影響を与える課題となっている。「インバウンド予約」ではこれに対応するため、DGFTとの協業により、キャンセル料金の請求機能を実装。飲食店の収益性と効率化の向上に貢献し、業界全体の活性化を促進するソリューションを提供する。

カカクコムの村上敦浩代表取締役社長は「訪日客からのネット予約需要が高まる中、キャンセルのリスクに対応することで、飲食店が安心して予約を受け付けられるサービスになっている」とコメント。DGFTの篠寛代表取締役社長共同COOは「多くの飲食店に寄与するものと考えている。より多くの事業者の成長と消費者の利便性向上に貢献したい」と述べている。

飲食店向けには、食べログのネット予約サービス(国内向け)を利用中であればコース予約を受け付けているだけで多言語版のネット予約を開始でき、多言語版専用のコースも設定可能。今後は店内での訪日客対応に関するオペレーションサポートなど、訪日客と飲食店双方にとってより便利で充実したサービス提供を続けていくとしている。