フィッシュパスと福井大学、AIと無線を活用した河川環境保全システムの実験を実施へ
株式会社フィッシュパスと国立大学法人福井大学は、AIと複数の無線システムを用いた「河川環境保全システム」の開発を進めており、2026年9月14日に福井県越前市の日野川河川敷で動作実験を実施します。
日野川漁業協同組合の協力のもとで行われる本取り組みは、総務省の「持続可能な電波有効利用のための基盤技術研究開発事業(FORWARD)」および国立情報学研究所先端モバイル駆動研究センターのプロジェクト成果を活用したものです。
内水面漁協の運営課題とICT活用の背景
日本の河川において、各都道府県の内水面漁業協同組合は河川パトロールや稚魚の放流などを通じて環境の維持・向上を担ってきました。しかし、組合員の減少や正規職員の不足、遊漁料収入の減少などにより運営体制の脆弱化が進んでおり、河川環境保全や内水面水産物の安定的供給への影響が懸念されています。
こうした課題に対し、代表取締役の西村成弘氏が率いる株式会社フィッシュパスと、福井大学の橘 拓至教授、川上 朋也准教授らは、ICTを活用したデジタルインフラの構築を目指しています。河川パトロール、ダム放水調整要請、稚魚放流、漂流物回収といった保全業務の持続的な効率化と改善に向けた研究開発を進めています。
AIと3つの無線システムを活用した検証内容


開発中のシステムは、AIに加え、ローカル5G、LPWA、無線LANの3つの無線システムを活用します。2025年12月15日に実施された実証実験では、日野川河川敷にてAIとローカル5Gを用いた人物検知を行い、約300m離れた地点の人物をAIで自動検出することに成功しました。
今回の動作実験では、実際の河川環境において以下の項目について動作確認を行います。
- ローカル5GとAIを用いた、カメラ画像による人物検知などの実行
- LPWAで接続したサーバ-クライアント間での、水位センサで収集した水位データの通信
- 複数台の小型PC(NVIDIA Jetson Nano)を無線LANで多段接続し、分散型AI(連合学習)を用いた河川環境予測の実行
実証実験の実施概要
動作実験は福井大学大学院工学研究科の学生が中心となって実施されます。
- 日時:2026年9月14日(月) 15:00~16:30(天候不良の場合は、9月15日(火)15:00~16:30、または9月18日(金)15:00~16:30に延期予定)
- 場所:日野川漁業協同組合(福井県越前市松森町33-5-4)前の河川敷
- 実施体制:福井大学の大学院生(工学研究科)が中心となって実施
今後は本システムを発展させ、多段連合学習を用いた「河川環境保全プラットフォーム」の開発を継続するとしています。
株式会社フィッシュパス 会社概要
- 会社名:株式会社フィッシュパス
- 所在地:福井県坂井市丸岡町熊堂3-7-1-16
- 代表者:代表取締役 西村成弘
- 設立:2016年10月
- 事業内容:デジタル遊漁券アプリ「FISHPASS」の開発・運営、環境DNA分析サービス、内水面漁業DX支援
- コーポレートサイト:https://fishpass.jp/
本記事は株式会社フィッシュパスの発表をもとに作成されています。
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