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天童温泉の滝の湯、自家農園にログハウス整備へ 2027年春に向け滞在体験を拡充

山形県天童市にある温泉旅館「ほほえみの宿 滝の湯」を運営する株式会社滝の湯ホテルは、2027年春に向けて自家農園を活用した新たな滞在体験づくりを進めている。農園内に体験拠点となるログハウスを整備し、宿泊客が山形の自然や食の循環に触れられる場を設ける計画だ。同館が長年実践してきた環境配慮やユニバーサル対応などの取り組みと連動させ、滞在価値のさらなる向上を目指している。

自家農園にログハウスを整備し体験型滞在へ

同館では、夕食や朝食で提供する野菜を育てる場として活用してきた自家農園を、滞在体験の拠点へと広げる取り組みに着手した。2027年春に向けて農園内にログハウスを建設し、季節の野菜や土づくり、食材が料理になるまでの背景を宿泊客に伝える場として整備する予定となっている。

今後は農園見学や収穫体験、食事との連動、ファミリー層や地域学習への展開など、宿泊と農園をつなぐ仕組みを段階的に進めていく方針だ。代表取締役の山口敦史氏は、農園で育つ野菜や土づくりの背景を知ってもらうことで旅館での食事がより心に残る時間になるとし、取り組みの積み重ねが人と自然にやさしい宿づくりにつながると述べている。

循環型農業と素材を活かした料理づくり

滝の湯では1990年から自家農園での野菜づくりを続けており、現在は約7,000平方メートルの畑で農薬を使わずに露地栽培した旬の野菜を朝夕の料理に使用している。また、1996年からは約7,000平方メートルの畑を引き継いでぶどう栽培を開始し、オリジナル白ワイン「陽だまり」を醸造・提供している。

館内から出る食品残渣や生ごみは、農園のコンポストで分解して畑の肥料として活用しているほか、敷地内の竹を炭焼き釜で加工した竹炭や竹酢液を土壌改良や防虫に再利用するなど循環型の仕組みを取り入れている。料理においては20年以上にわたり化学調味料の使用を控え、天然由来の調味料を用いた調理を続けている。

自然エネルギーの活用と環境・肌に配慮した浴場

エネルギー面では、使用後の温泉の廃湯熱をロビーの床暖房や玄関の融雪に再利用している。2013年6月からは天童市内で生産された太陽光パネル216枚を設置し、年間約55,000kWhを発電している。発電した電力は基本的に売電しているが、非常時には地域などへの無償供給を想定している。

大浴場では衛生基準を満たしながら塩素臭や肌への刺激を抑えるため、銀イオンを併用した衛生システムを導入している。備え付けのシャンプー類には合成界面活性剤を使わず、ひまわり油を主原料とした自然に還る素材を採用している。

施設面では、高齢者や障がい者、外国人など多様な宿泊客に対応するユニバーサルデザインを取り入れている。本館5階の特別室「プレミアムスイート551」をはじめ一部客室や食事処で段差を抑えた設計を採用しているほか、オールフラット仕様の貸切風呂「湯庵」やオストメイト対応設備を備えた貸切風呂「こま」を設けている。

食事のアレルギー対応については、設備の都合上アレルゲンの完全除去は難しいものの、予約時や事前の相談を通じて可能な範囲で代替食材を用いた料理を提供している。

株式会社 滝の湯ホテルについて

1911年創業の温泉旅館「ほほえみの宿 滝の湯」を運営するほか、地域文化の継承として歌川広重の作品を収蔵・展示する「広重美術館」の運営にも携わっている。

  • 会社名:株式会社 滝の湯ホテル
  • 屋号:ほほえみの宿 滝の湯
  • 所在地:山形県天童市鎌田本町1-1-30
  • 代表者:代表取締役 山口 敦史
  • 公式サイト:https://www.takinoyu.com/

本記事は株式会社 滝の湯ホテルの発表をもとに作成。

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