決済データなどのビッグデータの活用を促進、新プラットフォーム「Xinfony Data Hub」

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、データプラットフォームサービス「Xinfony Data Hub」の提供を開始した。このサービスは、データの保全、連携、分析を一貫して提供し、企業が保有するビックデータの活用を促進することを目的としている。

TMNは、1,000社を超える企業と取り組む中で、データ利活用に対する社会的ニーズの高まりと、データ取扱いに関する課題を抱える企業が多いことを認識した。特に中小企業では、IT人材不足のため有効なデータ利活用が実施できていない現状がある。そこで、TMNは汎用的にデータ活用が行えるデータプラットフォームを開発した。

決済データを日々取り扱うTMNが、あらゆる購買データの活用基盤となるプラットフォームサービスを提供することで、データ利活用における負担が軽減され、事業横断的なデータ連携や複数の異なるデータを組み合わせた利活用も容易になる。これにより、多角的なデータ分析からデータ活用の精度を高めることが可能となる。

TMNは、決済とマーケティングを融合させる情報プロセシング事業を推進しており、IoTデバイスを用いたさまざまなサービス提供を通じて、購買に関わるあらゆるデータにアクセスする仕組みを築いている。情報プロセシングにより消費者インサイトを深く掴み、精度の高い販促支援を行うことで、加盟店の売上向上に貢献する。

将来的には、加盟店の承諾を得た上で、小売店だけでなくメーカーや卸事業者ともデータを還流させ、サプライチェーンの最適化や新サービス・商品の開発等、データ活用の幅を広げることを目指している。これにより、より便利で魅力的な消費環境の創出につなげていく方針だ。

TMNは2011年に、国内で初めてクラウド型電子決済の商用化を実現して以来、電子マネーを中核に、あらゆる決済手段をワンストップで提供するゲートウェイ事業を展開している。2024年3月末時点で、96万台の決済端末がTMNのゲートウェイに接続されている。