ナビタイムジャパン、道路の凹凸や低地を可視化する標高マップを試験公開へ
株式会社ナビタイムジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:大西啓介)は、道路標高データの処理・可視化技術の検証および防災啓発を目的として、2026年9月3日よりウェブ上で道路の凹凸や地形的に低い地点を可視化する「道路標高マップ(プロトタイプ)」を公開する。
本サイトは、地図会社から提供を受ける道路標高データを基に、地表の凹凸を可視化する技術検証用の試作ツールである。
公開URL:https://drive.labs.navitime.co.jp/zroad/
開発の背景

同社はこれまで、大雨時における安全移動を支援するため、冠水する可能性があるアンダーパス部などを迂回するカーナビゲーション機能などを提供してきた。しかし、近年の局地的大雨では、従来のアンダーパスだけでなく、一見平坦に見える市街地や交差点でも「すり鉢状の地形」に起因する道路冠水被害が相次いで発生している。
こうしたリスクに対し、保有する地図データ処理技術を活用して参考情報を提供するため、道路標高データを基に地表の凹凸を可視化するサイトの試作・研究開発に着手したとしている。
本サイトは道路の標高データのみを基にした簡易的なシミュレーションにとどまり、現時点での冠水予測や迂回ルート案内を行うものではない。
利用にあたっては、以下の点についての留意が必要とされている。
- 考慮されていない要因:実際の排水施設(下水道等)の能力、河川の状況、土壌の吸水性、リアルタイムの降雨量などは考慮されていない。そのため、表示地点が必ず冠水することや、表示がない地点が安全であることを示すものではない。
- データの精度と誤差:生成AIなどを活用した試作プログラムのため、実際の地形と異なる描画や、平坦な道路が窪地のように表示されるなどの誤差が含まれる。
想定される活用方法と今後の展開
同社は、平時の防災や通行の参考情報として、自宅や職場周辺、よく通るルート上に存在する「周囲より低い地形」を把握し、大雨時の危険予測に役立てる活用を想定している。一方で、大雨や台風などの発生時は表示内容を過信せず、現地の状況や実際の道路状況、規制情報、自治体の避難指示に従って行動するよう呼びかけている。
今後は、道路標高が確認しやすい地図や冠水リスク地点を避けた案内など、より安全・安心なルートを提供できるよう研究開発を継続するとしている。
なお、同社における冠水対策機能の展開実績は以下の通りである。
- 2016年6月30日:『NAVITIMEドライブサポーター』にて「冠水注意地点案内」を提供開始
- 2022年9月30日:『カーナビタイム』にて「冠水注意地点」と「ハザードマップ」を提供開始
- 2023年9月6日:『カーナビタイム』にて「冠水注意地点回避ルート」を提供開始
本記事は株式会社ナビタイムジャパンの発表をもとに作成。
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