ジェンパクト、決算業務を支援するエージェンティックAIソリューションを提供開始
ジェンパクトは、財務経理部門の決算業務効率化や統制強化、数値の信頼性向上を支援するエージェンティック・ソリューション「Genpact Record-to-Report Suite」の提供を開始しました。本ソリューションは仕訳や勘定照合、社内取引の各プロセスにエージェンティックAIを適用し、事後対応型の決算業務から予測とインサイトに基づくオペレーションへの移行を支援します。
自律的な例外事象の解消と継続的な学習機能
従来の決算自動化があらかじめ定義されたルールに沿って処理を実行するのに対し、本ソリューションのAIエージェントは決算の最終段階で発生する例外事象を自律的に調査して根本原因を解消します。さらに、そこで得た学習を次回の決算に生かすことで、サイクルを重ねるごとにプロセスの迅速性と精度を高めます。
ジェンパクトのグローバル・エージェンティックAIオフィサーであるヴィジャイ・ヴィジャヤサンカール氏は、AIエージェントが例外事象の根本原因を特定・解消して予測精度を高めることで、財務経理部門が付加価値の高い業務に注力できるよう支援すると述べています。なお、クライアントのデータは各社の環境内に保持されます。
導入によって期待される主な成果
導入によって期待される主な成果として、同社は以下の項目を挙げています。ただし、これらは目安であり、クライアントの環境、プロセスの成熟度、適用範囲によって異なります。
- 決算の迅速化とピーク時の作業工数削減:エージェンティックAIによる仕訳処理と社内取引の突合を通じ、決算ピーク時の作業工数を最大40%削減
- 監査対応を見据えた統制:予防的統制やリアルタイム検証、継続的な自動認証により、勘定照合の初回一致率95%超を実現
- 決算終盤の想定外対応を削減:社内取引の不一致を最大99%リアルタイムで解消し、トップサイド調整や決算終盤の混乱低減に寄与
- 信頼できる数値への早期アクセス:意思決定に活用できる実績値を早期に入手可能とし、予測やシナリオプランニング、経営報告を高度化
統合基盤上に構築された3つの独立モジュール
本スイートは、共通のエージェンティック・インテリジェンス・レイヤー上に構築された3つの独立モジュールで構成されており、企業の運用モデルやプロセスの成熟度、優先順位に応じて単独または組み合わせて導入できます。
- Genpact Record-to-Report Journal Entry(仕訳):データの取り込み、検証、異常検知、計上までを統合的に実行
- Genpact Record-to-Report Reconciliation(勘定照合):取引の突合とエビデンスの検証を担当
- Genpact Record-to-Report Intercompany(社内取引):不一致の検知、根本原因の分類、解消プロセスの統括を行い、見越計上の自動化や決算前の残高照合を実施
Tennecoでのパイロット導入事例
モビリティおよび産業分野のメーカー兼ディストリビューターであるTennecoは、本スイートのパイロット導入を進めています。
同社CFOのマナベンドラ(マヌ)・シアル氏は、エージェンティックAIによって決算サイクルの早い段階で課題の根本原因を明らかにすることで、数値の検証に費やす時間を減らし、的確かつ迅速な意思決定に向けた行動へ時間を充てることを目指しているとしています。
本記事はジェンパクトの発表をもとに作成しました。
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