阿蘇7市町村の連携会議、観光の安全対策や最新情報を伝える特設サイトを開設
阿蘇7市町村の観光協会やDMOなどで構成する「阿蘇エリア観光復興・連携会議」は、2026年9月1日、観光客の安全確保に向けた取り組みをまとめた動画を公開しました。あわせて、令和8年熊本地震や阿蘇山の噴火警戒レベルに関する正確な情報を発信する特設サイト「もっと安全、もっと楽しく。今の阿蘇へ、ようこそ。」を開設しました。主要な観光エリアの現状や安全対策を具体的に伝えることで、風評や不安の解消を図ります。

阿蘇の現状と正確な情報発信の背景
阿蘇郡市7市町村(阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村)では、2026年7月28日に発生した地震による主要観光エリアや施設への深刻な被害は確認されていません。また、8月14日に引き上げられた阿蘇山の噴火警戒レベルは、9月1日にレベル3(入山規制)からレベル2(火口周辺規制)へ引き下げられ、規制対象は火口周辺のみとなっています。
一方で、自粛ムードなどによる宿泊キャンセルは相次ぎ、熊本県の公表によると8月21日時点で阿蘇エリア全体において60,206人泊・9億8,100万円規模に達しています。同会議は、ニュースから受ける印象と実態のズレを解消するため、単なるスローガンではなく具体的な事実と安全への取り組みを発信することが重要であるとして、特設サイトと動画の制作に至りました。


阿蘇エリアでは、南小国町で先行して取り組まれてきた「観光危機管理」の仕組みを7市町村全域へ拡大しています。観光復興は「安全」「安心」「応援」の3つの要素で推進されています。
- 安全:10年前の震災経験を踏まえた避難・誘導ルールの整備や防災ワークショップ、事業所単位での備蓄やBCP(事業継続計画)策定などを推進
- 安心:特設サイトや動画を通じたタイムリーな情報発信に加え、規制エリアと安全なエリアを示す「行けるよMAP」による状況の可視化
- 応援:被災エリアの食材や物産を活用した消費支援、寄付付き宿泊プランの提供など持続的な支援体制の構築
動画では、観光事業者向けの危機管理セミナーの様子や、2016年の熊本地震以降に進められてきた災害に強い建物での再建事例などが紹介されています。
7市町村長による共同宣言と復興割引の展開

2026年8月27日には、阿蘇郡市7市町村の首長が連名で共同宣言を行いました。10年前の平成28年熊本地震で受けた支援への感謝を背景に、被害の少なかった阿蘇地域が観光や経済活動を継続し活力を維持することが、被災地への持続的な支援につながるという方針を表明しています。

また、旅行消費を通じた支援策として、阿蘇地域7市町村が先行して独自に実施する「阿蘇ふっこう割」の予約が始まっているほか、国の「九州ふっこう応援割」も10月1日チェックイン分から開始される見込みとなっています。
特設サイトの概要
- サイト名:もっと安全、もっと楽しく。今の阿蘇へ、ようこそ。
- URL:https://2026.asotrip.info/
- 主な掲載内容:噴火警戒レベルの解説と最新状況、令和8年熊本地震の被害状況、「阿蘇山上 行けるよMAP」、道路・交通情報、安全および被災地応援の取り組み、割引キャンペーン情報、阿蘇7市町村の観光情報リンクなど
- 対応言語:日本語、英語
- 作成協力:阿蘇ユネスコジオパーク
本記事は阿蘇エリア観光復興・連携会議および熊本県の発表をもとに作成しました。
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