ヘッドウォータース、自律型AI活用のシステム移行基盤を提供開始
株式会社ヘッドウォータースは、グループ会社のDATA IMPACT JOINT STOCK COMPANYが実際のレガシーシステム移行案件で活用してきたツールや知見を体系化したマイグレーション基盤「SyncLect Agentic Migration Harness」の提供を開始します。
本基盤はAzure OpenAI ServiceとGitHubを活用し、自律型AIが既存システムの構造解析から移行先の設計案作成、コードおよびテスト生成までを工程横断で実行します。顧客固有の要件判断には専門人材が関与する仕組みを取り入れ、自律実行とエンタープライズシステムに求められる品質や再現性の両立を図ります。
自律型AIによる工程横断の実行と品質管理
これまでのマイグレーションにおけるAI活用は個別工程の効率化が中心でしたが、大規模移行では工程間の情報分断や後工程での手戻りが課題となっていました。本ハーネスでは、DATA IMPACT独自の「Code Migrator」がコードの構造や依存関係を解析し、移行先設計案の作成からコード・テスト生成までを連続して実行します。
また、各工程の入力情報や成果物、品質基準を一つのワークフローとして管理し、工程ごとに品質ゲートを設けることで問題の早期発見と手戻りの抑制につなげます。
専門人材による品質統制と柔軟な実行環境
本基盤では、重要な判断ポイントに専門人材が関与する「HITL(Human-in-the-Loop)」の仕組みを採用しています。業務ルールや移行先アーキテクチャの調整といった顧客固有要件の吸収、生成コードやテスト結果の確認・承認を専門人材が担うことで、担当者による品質のばらつきを抑えます。
実行環境は、顧客企業のAzure環境またはローカル環境に対応しており、機密性の高いソースコードや設計情報を顧客の管理下に保持したまま運用することが可能です。
特定プロジェクトでバグ数約82%減などの改善を確認
DATA IMPACTが実施した特定プロジェクトにおける自社比較では、品質管理を工程に組み込んだソリューションの適用前後で以下の改善が確認されました。
- 高複雑度画面のバグ数/画面:5.56件から1.00件へ(約82%減少)
- コードマージ平均期間:2.7日から0.2日へ(約93%短縮)
なお、これらの数値は特定プロジェクトでの実績であり、すべてのプロジェクトに同様の効果を保証するものではなく、対象システムや開発体制などによって効果は異なります。
今後の展望
今後は、本基盤で生成・整理した設計情報やコード、テスト結果を、AI駆動開発プロセス「SAIDDar」へ接続し、移行後の開発や変更管理へ展開する予定です。また、現場担当者の判断基準や運用知識を「SDI」で構造化し、移行後の保守・改善への活用を目指します。標準的な連携方法や効果測定については、今後の案件適用を通じて具体化していくとしています。
会社概要
株式会社ヘッドウォータース
- 所在地:東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
- 代表者:代表取締役 篠田 庸介
- 設立:2005年11月
- URL:https://www.headwaters.co.jp/
DATA IMPACT JOINT STOCK COMPANY
- 所在地:ベトナム ハノイ市
- 代表者:Dang Quang Duy
- 設立:2023年6月
- URL:https://www.dataimpact.jp/
本記事は株式会社ヘッドウォータースの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



