介護を家族で抱え込まない意識広がるも未経験者の約7割が未準備 ダスキン調査
株式会社ダスキンが展開するヘルスレント事業は、60代から80代の親世代1,000人と20代から50代の子世代1,000人を対象とした介護に関する実態調査「介護白書2026」の結果を公表しました。調査では、介護を家族だけで抱え込まない意識が広がる一方で、介護経験のない人の約7割が事前準備を行っていない実態が明らかになりました。
家族だけで抱え込まない介護観が広がる一方、担い手をめぐる意識差も
介護が必要になった場合の生活について、「家族の問題は家庭内で解決すべき」と答えた割合は2023年調査の46.4%から40.0%に低下し、「家族は一緒に暮らすべき」も49.1%から42.3%へ低下しました。また、「早いうちに施設入所が良い」は62.6%から67.5%へ増加しており、統計的に有意な変化が確認されています。



一方で、介護が必要になった際の方法として「家族・親族による介護」を希望した割合は、親世代が27.5%だったのに対し、子世代は56.8%となり、29.3ポイントの意識差が見られました。この差は2023年調査(30.7ポイント差)とほぼ同水準を維持しています。
介護経験者の意識変化と求められる外部サポート
外部の介護サービスについて「積極的に頼るべき」と回答した人は全体の92.1%を占め、4年連続で9割を超えました。

介護経験のある人(親世代・子世代各500人)を対象とした意識調査では、「家族は自分の手で介護すべきだ」と考える人が経験前の17.3%から経験後は7.6%へと低下しました。「介護のプロに頼ると安心」と答えた人は、経験前の46.4%から経験後は64.0%に増加しています。

また、自身や両親の介護に必要なサポートとして、親世代・子世代ともに「デイケアなど短時間でも依頼できるサービス」「行政の支援」「老人ホームなど長期的に介護を依頼できるサービス」が上位に挙がり、いずれも「家族・親族の協力」を上回る結果となりました。


備えの必要性を感じる人は9割超も具体的な準備は進まず


自身に介護が必要になった場合に備え、金銭面などの準備をしておくべきか尋ねたところ、「そう思う」(50.1%)と「ややそう思う」(45.0%)を合わせて95.1%が準備の必要性を肯定しました。

しかし、介護経験のない人(親世代・子世代各500人)において「特に何も準備していない/いなかった」と回答した人は67.8%に上りました。具体的な行動としては「金銭的な準備」が17.3%、「公的制度や行政窓口、相談先を把握」が7.5%、「情報収集」が6.8%にとどまっています。さらに、将来の介護について「家族で話し合うのは難しい」と感じている人は全体で58.7%に達しました。
要介護時の不安で子世代は時間や仕事を懸念
自身や両親が要介護になった場合の不安や心配事について、親世代の91.6%、子世代の92.2%が「ある」と回答しました。内容としては両世代とも「身体的な不安・負担」「精神的な不安・負担」「経済的な不安・負担」が上位を占めています。
世代間で特に差が開いた項目は「時間的な不安・負担」で、親世代の12.9%に対して子世代は60.3%(47.4ポイント差)でした。また、「仕事に対する不安・負担」でも親世代の4.5%に対し、子世代は41.6%(37.1ポイント差)と大きな開きが見られました。
本調査の概要は以下の通りです。
- 調査時期:2026年6月2日〜6月6日
- 調査対象:60代〜80代で別居の子どもがいる男女1,000人、20代〜50代で60代〜80代の別居する親がいる男女1,000人(計2,000人、介護経験あり・なし各半数)
- 調査方法:インターネット調査(マクロミルへ委託)
本記事は株式会社ダスキンの発表をもとに作成しました。
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