逆旅出版が出版事業プロデュースを開始、魅力や歴史の書籍化に向け北海道に新出版社設立
合同会社逆旅出版は2024年6月13日、出版事業プロデュースを開始し、北海道経済コミュニティの一般財団法人えぞ財団と共同で出版社「EZOBOOKS」を設立したと発表した。
EZOBOOKSは、えぞ財団と「こんなもんじゃない、北海道を創る」という合言葉を掲げ、北海道の魅力、歴史、知識を書籍化する出版社だ。地域密着型の出版社ならではの視点で、北海道の経済やビジネスに関する書籍を制作・刊行していく予定である。
第一弾として、2021年4月から2022年3月にかけて8回開催された人気トークイベント「札幌解体新書」を元にした「札幌解体新書 世界一やさしい札幌の教科書」を9月上旬に刊行予定だ。本書では、札幌・北海道の150年の歴史を都市計画・まちづくり、金融、産業、文化・芸術、行政という多角的な視点で考察し、各テーマに精通する北海道の大学教授やまちあるき専門家の見識もまとめている。
EZOBOOKSの書籍は、刊行元がえぞ財団、販売元が逆旅出版となる。えぞ財団は2020年に設立された北海道経済コミュニティで、メディア事業、教育事業、投資事業を通じて国や全国の地域を牽引するプレイヤーと連携している。設立4年で道内外から約350名の北海道を愛するメンバーが集まり、北海道大学をはじめとする道内の代表的な企業が法人団員として活動している。
一方、逆旅出版は2022年に創業し、人生の休憩場所や分岐点となる書籍を提供することを目指している。今回の出版事業プロデュースでは、地域に根付いた知見のある団体と協業することで、日本の文化を「書籍」という形で後世に伝え、多くの人の”ふるさと”を元気づけられると考えている。