マイナビ転職が給与アップ応援宣言を開始
マイナビ転職が新プロジェクト「給与アップ応援宣言」を開始した。このプロジェクトは、求職者の給与アップと企業の人手不足解消に向けて、賃上げを応援することを目的としている。
背景には、政府の働きかけにより多くの企業が賃上げを表明しているものの、実質賃金は前年を下回っており、希望する収入を得られない人が多いという課題がある。一方で、企業は国内の労働人口減少により人材確保に苦戦している。マイナビの調査によると、2024年に中途採用募集の年収を上げた・上げる予定の企業は約8割に上り、その理由として応募数の増加や定着率向上を狙うためであることがわかった。
具体的な取り組みとして、求職者と企業それぞれに向けた特設ページの開設、年収アップを目指せる求人特集ページの開設、企業向けオンラインセミナーの実施、「給与アップ努力宣言企業」の募集と特設ページへの掲載、『マイナビ転職 BEST VALUE AWARD』の開催、企業向け専用コミュニティサイトの提供などが予定されている。
アドバイザーには株式会社ワーク・ライフバランスの代表取締役社長である小室淑恵氏が就任。小室氏は3000社以上の企業へのコンサルティング実績を持ち、働き方改革の手法に定評がある。小室氏は、日本が人口オーナス期に入り、「人材奪い合い時代」であることを指摘。「給与アップ」するには、「時間に頼らない働き方」に変革することが必須だと述べている。
『マイナビ転職』編集長の瀧川さおり氏は、賃上げが一部の企業で比較的スムーズに進んでいる一方、地方を中心とした多くの企業にとってまだまだ課題は山積みであると指摘。本プロジェクトを通じて、賃上げに困っている企業をサポートし、働く人々の賃金不安を軽減し、安心して働ける環境を提供していきたいと述べている。