中国電力とNature、太陽光発電活用で協業
Nature株式会社と中国電力株式会社は2024年6月13日より、中国地方のお客さまの太陽光発電活用支援拡大を目指す業務提携を開始した。
この提携の背景には、再生可能エネルギーの余剰時に実施される「需給バランス制約による出力制御」の増加傾向がある。需給バランス制約による出力制御とは、電力需要以上に発電された余剰電力を調整するために、火力発電や再生可能エネルギーの出力を抑制することを指す。この出力制御時の供給家庭の行動変容や再エネ利用促進策が議論されている中、Natureは「Nature Remo E」の機能「エコキュートオートメーション」を提供し、電力需要の移行や電気の自家消費率向上を支援してきた。
今回の提携では、中国電力の販売チャネルでのNature製品の取り扱いや、「エコキュートオートメーション」の利用促進を通じたエコキュートの昼間沸き上げによる太陽光発電の活用などを行う。また、家庭向け電力小売サービスでの新たな連携も予定している。
「エコキュートオートメーション」は、過去の発電量・天気の実績および天気予報を基に太陽光発電量を予測し、「Nature Remo E」でエコキュートの沸き上げ時間の昼夜を自動で切り替えることで、電気の自家消費率向上を実現するサービスだ。
Natureは、IoTプロダクトを活用し再生可能エネルギーへのシフト実現を目指している。2017年にスマートリモコン「Nature Remo」を発売し日本のスマートホーム市場を牽引、2019年に「Nature Remo E」でエネルギーマネジメント事業に参入した。今後は分散型エネルギーリソース(DER)を最適制御する独自のエネルギーマネジメントプラットフォーム「Nature DER Platform」を構築し、次世代に向けた電力インフラのアップデートに貢献していく方針だ。