京都芸術大学、坂本龍一氏の音楽資産を活用する創作拠点を開設へ
京都芸術大学(京都市左京区、学長:佐藤 卓)は、音楽家の坂本龍一氏が遺した作品や機材などの音楽資産を活用する拠点「Sakamoto Ryuichi Lab at KUA – A laboratory for experimentation across sound, art, technology, environment, and society.」を開設すると発表しました。
本プロジェクトは、坂本氏の音楽資産をキャンパス内の施設「瓜生山荘」へ移し、次世代の創作者に向けた学びと実験の場を創出するものです。2027年の開学50周年に向けたシンボルプロジェクトとして位置づけられています。
坂本龍一エステートとの対話から生まれた次世代拠点
本プロジェクトは、坂本氏の没後、遺された音楽資産を次世代の学びや創造に生かしたいという坂本龍一エステートからの相談を受け、大学側との対話を重ねる中で構想されたものです。
坂本龍一エステートは、坂本氏が遺した機材や楽器などの知的・物質的遺産を教育と研究の現場で次の世代が読み直し、新たな表現へとつなげていくことを目的としています。学生や研究者、アーティストが自由に学びや実験を行う場となることが目指されています。
設計は建築設計事務所「AS」、リードアーティストに原摩利彦氏
スタジオの設計は、京都市京セラ美術館の改修を手がけた建築設計事務所「AS」の青木 淳氏と品川 雅俊氏が担当します。



リードアーティストには、映画『国宝』で第49回日本アカデミー賞最優秀音楽賞および主題歌賞のW受賞を果たした音楽家・原 摩利彦氏が決定しました。かつて坂本氏と交流や共作の経験を持つ原氏が、スタジオでの新たな音と音楽の創出に取り組みます。
20年以上にわたる坂本龍一氏と大学の交流史
坂本氏と京都芸術大学は、2000年代より教員とのつながりを通じて関係を築いてきました。
大学が運営する劇場「春秋座」を中心に、2005年の「スーザン・ソンタグ追悼シンポジウム」でのライブ上演や、2010年から2012年にかけて渡邊守章氏・浅田彰氏の企画による舞台芸術「マラルメ・プロジェクト」での音楽担当など、先進的な取り組みを展開してきました。2023年には同劇場で追悼シンポジウム「坂本龍一の京都」が開催されるなど、長年にわたる交流の積み重ねが今回の拠点開設へとつながっています。
京都芸術大学について
京都芸術大学は、通学課程と通信教育課程を合わせ約24,000名が在籍する総合芸術大学で、2027年に前身の京都芸術短期大学を含めて開学50周年を迎えます。

- 所在地:京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
- 通学課程:芸術学部10学科24コース。企業や自治体と連携した「社会実装プロジェクト」を年間100件以上展開
- 通信教育課程:5学科20コース。1998年に日本初の4年制芸術大学通信教育課程として開設
- 公式サイト:https://www.kyoto-art.ac.jp/
本記事は京都芸術大学の発表をもとに作成。
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