カルティエと日本の半世紀の絆を紐解く展覧会が東京国立博物館で開催

東京国立博物館とカルティエは、2024年6月12日から7月28日まで、東京国立博物館 表慶館にて「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」を開催する。本展は、カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念し、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを通して、カルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解く。

展覧会は2部構成となっており、第一部では「カルティエ コレクション」の作品やアーカイヴ資料、現代アーティストの作品など170点以上を通して、カルティエと日本文化との対話の歴史を振り返る。第二部では、1984年に設立されたカルティエ現代美術財団と日本人アーティストとの密接な関係に焦点を当て、荒木経惟、杉本博司、宮島達男、村上隆など16人の作品120点以上を展示する。

また、建物の中心には、カルティエ ジャパン50周年を記念して制作された澁谷翔によるインスタレーション「日本五十空景」が展示される。これは、歌川広重の『東海道五十三次之内』にオマージュを捧げた作品で、澁谷が35日間にわたり日本全国を旅し、47都道府県すべてを訪れ、毎日地元新聞日刊紙の一面に空の景色を描いたものだ。

本展は、カルティエと日本のつながりの過去、現在、未来を融合し、絶えず進化し続けるカルティエの歴史を象徴するものとなっている。観覧料は一般1,500円、大学生1,200円で、高校生以下と障がい者およびその介護者1名は無料となる。