共働き子育て世帯の理想の住宅立地とは? 通勤時間と住居費のバランスがカギ
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、共働き子育て世帯を対象に理想の住宅立地についての調査結果を発表した。
調査によると、住宅を選ぶポイントとして65.9%が「家の広さ、間取り」を重視。次いで「駅からの近さ」や「通勤距離」など立地面も上位に挙がった。コロナ禍でリモートワークが広がり、おうち時間の充実を求める声が多い一方、一部企業では出社を原則とする動きもあり、通勤のしやすさも重要視されている。
通勤における理想の電車乗車時間は「1時間未満」が最多で、乗り換えは「1回まで」が許容範囲という回答が過半数を占めた。一方で、最寄り駅選びで妥協できないのは「電車以外の交通手段(バス等)の利用」と「住居費が現在より高くなること」。子育て世帯にとって、バスは時間が読みづらく、物価高の中で家賃の上昇は痛手となるようだ。
理想の家賃相場は「月8万円以上12万円未満」が最多。LIFULL HOME’Sは東京駅から1時間以内、乗り換え1回以内の駅で、徒歩15分圏内の物件の平均賃料が安い順に100駅をランキング化した。
ランクインした大和田駅(埼玉県)、新三郷駅(埼玉県)、八千代緑が丘駅(千葉県)などは、商業施設の充実度が高く、都心へのアクセスも良好。子育て世帯に人気のエリアだ。
LIFULL HOME’S総研のチーフアナリストは、少子化対策として経済的支援だけでなく、子育てしやすい住環境の整備が重要と指摘。通勤と子育ての両立を叶える”コスパ”と”タイパ”を兼ね備えた物件選びが、共働き世帯の課題解決のカギを握っているようだ。