リクラシ、3カ年中期経営計画を策定 2036年に売上高32.1億円目指す
株式会社リクラシは、2026年9月1日から2029年8月31日までの3カ年を対象とする中期経営計画を策定した。あわせて、創業14期目にあたる2036年を見据えた長期ビジョン「EMPOWERMENT 2036」を発表した。同社は理念を検証可能な目標と具体的な行動計画に落とし込み、事業成長の加速を図るとしている。
長期ビジョンと3カ年の中期目標
同社は2022年の創業以来、毎期黒字と毎期増収を継続し、東京・大阪・広島の3拠点で連結従業員75名規模へと拡大してきた。
長期ビジョン「EMPOWERMENT 2036」では、14期目となる2036年度に売上高32.1億円、営業利益率10%、資本金1億円、社員平均年収700万円を目標に掲げる。仕組みによって社員が育ち、市場価値の高い人材を輩出する状態を目指す。
また、5期目から7期目にあたる中期経営計画の目標数値は次の通り設定された。
- 5期目(2027年8月期):売上高4.3億円、営業利益率3.5%
- 6期目(2028年8月期):売上高5.0億円、営業利益率4.0%
- 7期目(2029年8月期):売上高5.8億円、営業利益率4.5%
事業構造の転換と人材紹介の本格展開
事業面では、主力のSES事業において個別参画からチーム単位での参画への切り替えを進めるほか、元請けやエンド企業との直取引化を推進する。2026年9月1日付でSES事業部および人材紹介事業本部を新設し、営業とエンジニアが一体となった体制へ移行する予定だ。
人材紹介事業では、20代の未経験から微経験エンジニアおよび地方在住エンジニアを主対象とし、SES会社や受託開発会社、自社開発会社への紹介を本格展開する。厚生労働省の「有料職業紹介事業に関する手数料収入の推移」や一般社団法人日本人材紹介事業協会の「業況調査」によると、有料職業紹介事業の市場規模は2015年の3,535億円から2023年には8,362億円へ拡大している。同社はストック型のSES事業とフロー型の人材紹介事業を組み合わせ、収益バランスの安定化を図る。
人材育成とキャリアパスの拡張
人への投資として、外部研修の会社負担やカリキュラムの内製化を進め、キャリアデータを活用した面談によって育成を属人的な指導から仕組みへと転換する。福利厚生面では、クリニック提携や相談窓口の設置、資格報奨金制度などを順次導入する予定だ。
エンジニアの長期的なキャリア支援に向けては、小規模な受託開発から着手して段階的に規模を拡大させる。さらに、社内ハッカソンを通じてMVP(実用最小限の製品)を作成・検証し、将来の収益の柱となる自社プロダクトの創出を目指す。
経営基盤と発信力の強化
組織面では、中期経営計画と評価制度を接続し、個人プレー型から組織プレー型への移行を進める。財務面では情報システム化による予実管理の精度向上を図り、5期目中に全機能の運用完了を目指す。管理面ではISMS認証の取得や情報セキュリティガイドラインの整備、顧問弁護士との連携強化を進める。
採用および営業基盤の強化に向けては、SNSやコーポレートサイトを通じた認知拡大に注力するほか、過去約4年分の採用データを活用したAIの利活用を推進する。
株式会社リクラシの概要
- 会社名:株式会社リクラシ
- 代表取締役:鈴木 涼平
- 設立:2022年9月27日
- 所在地:東京都港区芝3丁目13-8 WOWK芝公園ビル 5F
- 資本金:1000万円
- 社員数:75名
- 事業内容:SES事業、労働者派遣事業、人材紹介事業
本記事は株式会社リクラシの発表をもとに作成。厚生労働省「有料職業紹介事業に関する手数料収入の推移」、一般社団法人日本人材紹介事業協会「業況調査」のデータを参照。
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