リクルートとSMBCG、中小企業向け金融で協業

株式会社リクルートと株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は、中小企業向け業務領域における協業に関する基本合意書を締結した。両社は、金融・決済サービスを中心に取引拡大を図る。

具体的な取り組みとして、リクルートの決済サービス『Airペイ』利用企業に対して、リクルート子会社の株式会社リクルートペイメントが、2024年6月より株式会社三井住友銀行の法人口座の開設を仲介する予定だ。また、リクルートが提供予定の『請求書立替払いサービス』利用企業に対して、三井住友カード株式会社が提供する決済スキーム「BPSP(Business Payment Solution Provider)」の申し込みを試験的に受付開始している。

リクルートは、経営戦略「Help Businesses Work Smarter」を掲げており、フィンテックサービスの提供にも注力している。リクルートペイメントの「金融サービス仲介業」登録により、リクルートグループとして事業者に、銀行等の金融機関の融資や預金サービスを媒介する「預金等媒介業務」を提供できるようになった。

中小企業の多くは、地域性や情報格差により適切に取引できる金融機関の選択肢が限られており、金融商品の利用申請にかかる手間や時間がハードルとなり、手軽にスピーディーにサービスを享受できないケースも見られる。このような多岐にわたる課題をより広く深く解決するために、SMBCグループと協業に関する合意書を締結し、共に解決に向けて取り組んでいく。

リクルートが持つ事業者・生活者双方との豊富な接点や多様な行動データ、UI/UXの開発力に、SMBCグループの金融に関する知見やテクノロジーを掛け合わせることで、新たなサービス提供を検討していく。