多様化する結婚観、マッチングアプリが捉えた実態

婚活・恋活マッチングアプリ「ダイン」を運営する株式会社Mrk&Coが、同アプリのプロフィール項目から利用者の結婚観に関する分析調査を実施した。調査は2024年3月にダインにアクセスした2万4000人分のサンプルを対象に行われた。

調査の結果、男女ともに9割以上が将来的に「結婚したい」と回答しており、マッチングアプリが結婚相手を探す新たなツールとして利用されていることが明らかになった。また、男性の4割以上、女性の5人に1人が事実婚を容認しており、結婚の形態についても柔軟な姿勢を持つ傾向が見られた。

結婚後の姓については、男女ともに「どちらでも良い」が1位となり、男性側の姓を名乗るという価値観も変わりつつあることがわかった。さらに、結婚後も仕事を続けたいと考える人が過半数を大きく超え、夫婦と子供だけの核家族形態を望む人が多数を占めた。家事育児に関しては、「ふたりで分担したい」という回答が大多数となった。

子供については、男女ともに6割以上が「できれば欲しい」と答えており、婚活・恋活中の独身者の子供を持ちたいという願望は依然として高水準であることが明らかになった。

ダインでは、少子化の大きな原因のひとつである晩婚・未婚に対してのアプローチとして、地方自治体や飲食店との連携を行い、出会いの場を創出するなどの取り組みを行っている。同社代表の上條氏は、「できるだけ早く、できるだけ多くの人に結婚をしてもらうこと」が少子化対策における最善策であると述べている。

本調査から、人々の結婚に対する価値観は変化しつつも、結婚や子供を望む人は多いことが明らかになった。ダインは今後も、安全で使いやすいアプリの利用環境を整え、より多くの利用者が生涯のパートナーに出会えるサービスの運営に努めていくとしている。