ヴィアマテラス宮崎が約50年のぶどう園を事業承継 7品種の収穫・販売が最盛期に
宮崎県新富町を拠点とする女子サッカークラブ「ヴィアマテラス宮崎」が、町内で約50年にわたり親しまれてきた「竹村ぶどう園」を事業承継し、「しんとみぶどう園」として運営しています。クラブスタッフや地域おこし協力隊の選手たちが栽培から販売までに携わり、7月下旬に開始した収穫・販売は現在、栽培する7品種の多くが最盛期を迎えています。
地域で約50年続くぶどう園を事業承継

前身である竹村ぶどう園は、大粒で栽培が難しい「藤稔」をはじめとするぶどうを新富町で約50年にわたり栽培してきました。農業従事者の高齢化や担い手不足により継続が難しくなる中、歴史と農地を未来につなぐため、ヴィアマテラス宮崎が新たな担い手として事業を引き継ぎました。
運営にあたっては、クラブスタッフの髙橋槻さんを中心に、前園主から栽培や管理の技術を教わりながら作業を進めています。

7品種を栽培し直売など町内3か所で販売

しんとみぶどう園では、シャインマスカット、グロースクローネ、藤稔、クイーンニーナ、ブラックシャインマスカット、雄宝、涼香の計7種類を栽培しています。品種ごとに収穫時期が異なるため、シーズンを通して順次収穫と販売が行われます。
承継初年度は、摘粒作業の遅れや台風によるハウス被覆材の破損といった課題に直面しながらも工程を見直して対応し、園での直売を含む町内3か所で販売が進められています。なお、2026年度は輸送時の実外れや潰れを防ぐため、郵送販売は見送られています。

選手が栽培から発信まで担当 観光農園化も視野に
地域おこし協力隊として活動する選手たちは、トレーニングや試合と両立しながら農作業に参加しています。クラブの発信力を生かし、SNSでの情報発信やPR、町内施設での直接販売にも携わっています。
園を担当する髙橋さんは、前園主や地域住民に支えられながら収穫・販売まで進められたとし、「『つくる・伝える・届ける』までを担い、新富町の農業の魅力を多くの方に届けていきたい」とコメントしています。

今後は安定した栽培・販売体制の構築を進めるとともに、将来的には地域住民や来訪者が農業に触れられる観光農園化や、引退した選手のセカンドキャリアとしての就農の仕組みづくりも視野に入れています。

- 名称:しんとみぶどう園(前身:竹村ぶどう園)
- 運営:ヴィアマテラス宮崎
- 所在地:宮崎県児湯郡新富町日置3698−2
- 主な販売場所:新富町温泉健康センター サン・ルピナス売店、新富町一ツ瀬川ゴルフ場、こゆ農畜産物直売所ルーピン(※収穫状況により販売品種や数量は変動)
本記事は一般財団法人こゆ地域づくり推進機構の発表をもとに作成。
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