カタリバ、品川区の若者支援事業を2026年11月開始へ 企画メンバー募集
認定特定非営利活動法人カタリバは、東京都品川区の「若者支援コーディネーター事業」として、2026年11月より同区の若者を対象としたオンライン相談および対面支援を開始する。開設に先立ち、同事業の企画や運営に携わる運営委員会の「ユース開発メンバー」を2026年9月24日まで募集している。
若者の複合的な困難と自治体連携の背景
若者を巡る環境では、いじめや心の健康、薬物依存、経済的な困窮など、複数の悩みが重なり深刻化するケースが指摘されている。国立精神・神経医療研究センターの2024年調査によると、10代の薬物依存症患者のうち市販薬を主に使用していた割合は71.5%に上る。また、厚生労働省の「令和6年度 被保護者調査(年次調査)」では、20代の単身世帯における生活保護受給者が25年前と比べて約7倍となった。
品川区は2016年から居場所支援「子ども若者応援フリースペース」を運営し、2025年4月策定の「品川区こども計画」において若者の意見表明や社会参加の拡充を掲げている。一方、カタリバはLINE相談窓口「カタリバ相談チャット」や自治体連携のチャット相談「ブリッジ」を通じて3,208件の相談に対応してきた実績を持つ。両者の連携により、若者の声を受け止め支援につなげる体制の構築を目指す。
同事業は原則として品川区に在住・在学・在勤の15歳から29歳までを対象とし、段階的な支援を展開する予定だ。
- オンライン相談
公式LINEを活用したチャット相談を中心に、必要に応じて電話やZoomによる面談を行う。年齢の近い伴走相談員と、精神保健福祉士や公認心理師などの専門相談員が二人一組で対応し、信頼関係を築きながら支援方針を検討する。

- 対面相談会・同行支援
品川区内の施設で月1回の対面相談会を開催し、個別相談ブースのほかワークショップなどを企画する。支援機関等へ足を運ぶことに不安がある若者に対しては、相談員が直接付き添う同行支援も実施する。
- 運営委員会・公開イベント
相談を利用した若者を含む当事者が事業設計やイベント企画に参画し、若者目線での支援のあり方を反映させていく。
企画・運営に携わる「ユース開発メンバー」の募集
事業の本格開始に向け、相談窓口の名称やキャラクター設定、イベントや広報のアイデア出しを行う「ユース開発メンバー」を募集している。
- 募集人数:5名程度
- 対象:15歳〜29歳で、品川区に在住・在学・在勤、または周辺にゆかりのある方
- 活動内容:ワークショップ形式の「開発カイギ」への参加(相談窓口への助言、対面イベントや広報物の検討など)
- 日程:初回はオンライン個別ヒアリング、対面ミートアップを含め2027年3月までに全5〜8回程度を予定
- 開催場所:品川区内の会議室・フリースペース(一部オンライン)
- 謝礼:1回あたり2,000円(飲食提供あり)
- 一次締切:2026年9月24日(木)23:59(定員に達し次第終了、応募多数の場合は選考あり)
認定特定非営利活動法人カタリバについて
2001年に設立された教育NPOで、代表理事は今村久美氏、本部は東京都中野区に所在する。高校生向けのキャリア学習プログラム提供をはじめ、被災地での放課後学校運営、不登校児童・生徒支援、子どもの居場所立ち上げ支援など、環境に応じた多様な教育支援活動を全国で展開している。
本記事は認定特定非営利活動法人カタリバの発表および国立精神・神経医療研究センター、厚生労働省、品川区の公表情報をもとに作成しました。
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