神戸市が市民参加型のアライグマ捕獲活動を開始 20団体158名が登録
神戸市は、特定外来生物であるアライグマの被害対策として、市民参加型の取組「KOBEアライグマバスターズ」を2026年5月に始動し、同年7月から活動を開始しました。捕獲の新たな担い手として市民団体を募集したところ、当初想定の5団体を上回る20団体158名が登録しています(2026年7月21日現在)。市内では農作物被害や生態系への影響が続いており、市は市民と連携した対策の強化を進めています。
市民と連携した「KOBEアライグマバスターズ」の活動内容
「KOBEアライグマバスターズ」は、緑地や河川、公園などの公共的な場所において捕獲活動を行う市民団体です。自治会やNPO法人など5名以上の市民団体を対象に募集が行われ、高校の部活動を含めた多様な団体が参加しています。



活動内容は、箱わなやセンサーカメラの設置、見守り、エサ交換などです。捕獲謝礼は1頭あたり3,000円で、処理や運搬も行う場合は1頭あたり8,500円が支払われます。安全面や技術面を支援するため、市職員(鳥獣対策専門員等)による座学および現地の講習会を実施したうえで、順次活動を進めています。
神戸市におけるアライグマ被害とこれまでの対策

神戸市内におけるアライグマによる農作物被害額は、2024年度にイチゴやブドウなどの果物を中心に約3,273万円にのぼりました。また、市内の里山公園ではレッドリストに登録されている希少な在来種の捕食も確認されています。
市では2015年4月に専門窓口「鳥獣相談ダイヤル」を設置したほか、2024年には箱わなを700基から1,400基へ倍増させました。その結果、2024年度の捕獲頭数は全国の市町村別でトップクラスとなる2,948頭を記録しました。2025年度の捕獲頭数は減少したものの、相談件数や被害額は依然として多い状況が続いています。
神戸市鳥獣相談ダイヤルへの相談件数は以下の通りです。
- 2023年度:3,095件(うちアライグマ 868件)
- 2024年度:3,831件(うちアライグマ 1,077件)
- 2025年度:4,468件(うちアライグマ 701件)



神戸市ではアライグマのほか、シカやクマの監視も行っています。2018年からはAI搭載のセンサーカメラによる山間部の監視を続けており、AIカメラ約250台と有害鳥獣捕獲用カメラ約50台の計約300台体制で動態調査を実施してきました。
2026年6月には、市内の山林で初となるツキノワグマがセンサーカメラにより確認されました。これを受け、市は調査や住民への注意喚起、専用の捕獲檻の設置を行うとともに、センサーカメラ約200台の増設(8月中に約100台、年度内に約100台)を決定しました。


増設費用の一部に充てるため、2026年6月30日からクラウドファンディング型ふるさと納税による寄附の募集を行っています。また、市内の防犯カメラ(2025年度末時点で4,200台、2026年度末までに計5,500台へ増設予定)もクマ対応に活用する方針です。
本記事は神戸市の発表をもとに作成しました。

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