小野測器、BYD海豹の熱マネジメントモデルを2026年9月に販売へ
電子計測器の製造および販売を行う株式会社小野測器は、株式会社IDAJと協業し、中国の電気自動車メーカーBYDのミドルサイズセダン「海豹(日本名:SEAL)」の熱マネジメントに関するベンチマーキングモデルの販売を2026年9月1日に開始します。
同社は2024年11月より「元PLUS(日本名:ATTO3)」の熱マネジメントモデルを販売しており、今回のモデルはその新作となります。自動車メーカーをはじめとする電動車両関連企業をターゲット市場とし、開発ニーズに応じたシミュレーション環境の提供を図ります。

幅広い環境温度と走行状態に対応したシミュレーションモデル
今回提供される熱マネジメントモデルは、マイナス7℃から40℃までの幅広い環境温度に対応し、WLTC走行や定常走行、停車といったさまざまな状態での再現性を備えています。


サーマルシステム、制御、電気回路、車体の要素が互いに影響しあう完成車両として動作する仕組みとなっており、複雑な冷媒切替バルブの制御を含む統合熱マネジメントモデルとして構築されています。試験データや解析データを活用して実測との再現性を確認しているほか、各種諸元やサーマルシステム制御、走行モードを変更してシミュレーションを行うことが可能です。

IDAJとの協業によりGT-SUITEでモデルを構築
本モデルは、小野測器が持つ計測・解析技術と、IDAJの解析・モデル化技術を組み合わせて開発されました。熱マネジメント解析を得意とするマルチフィジックス・シミュレーションツール「GT-SUITE」上で構築されており、物理法則ベースで冷媒の相変化まで考慮したモデル化を行うことで、モビリティ開発における工数削減への貢献を目指しています。
小野測器のベンチマーキング事業の展開

小野測器は、開発スピードが求められる電動車両分野に向けてベンチマーキング事業を展開しています。2023年5月に実測データを解析した「ベンチマーキングレポート販売」を開始し、BYDの元PLUSや海豹、Xiaomi SU7 Maxなどを対象にデータを蓄積してきました。
2024年11月には元PLUSの熱マネジメントモデルの販売を開始し、2026年8月には実車の走行試験では再現が困難な極低温・極高温を含む31条件のシミュレーションデータを「熱マネジメントモデル出力データ」としてリリースしています。同社は今後もモデルシミュレーション分野におけるラインアップを順次拡大していく予定です。

関連企業概要
- 株式会社小野測器(代表取締役社長:大越 祐史)
1954年創業。電子計測機器の製造・販売および各種エンジニアリングサービス事業を展開。 詳細URL:https://www.onosokki.com/ja-jp/products/engineering-services/benchmarking-report-sales
- 株式会社IDAJ(代表取締役社長:中嶋 達也)
本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい 2-2-1-1 横浜ランドマークタワー37F MBD・CAE分野におけるソフトウェア開発・販売、エンジニアリング・コンサルティングサービス、システムインテグレーションを展開。 詳細URL:https://www.idaj.co.jp
本記事は株式会社小野測器の発表をもとに作成。
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