Broadcom、エージェント型AI環境向けの多層型セキュリティ機能を発表
Broadcomは米国時間2026年8月31日、Private AI Cloud上で稼働するエージェント型AI環境に向けたセキュリティ、アイデンティティ、オブザーバビリティを提供する包括的な機能を発表した。新ソリューションのBroadcom AgentMinderに加え、VMware vDefendおよびVMware Avi Load Balancerを組み合わせ、自律型AIエージェントの統制と多層的なワークロード保護を実現するとしている。
拡大するAI環境の攻撃対象領域に対処
企業におけるエージェント型AIアプリケーションの導入が進み、Model Context Protocol(MCP)やエージェント間(A2A)通信などの新プロトコルが利用されるにつれ、エージェント、ツール、データストア、大規模言語モデル(LLM)への攻撃リスクが拡大している。
Broadcomでアプリケーション・ネットワーク & セキュリティ事業部バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めるウメシュ・マハジャン氏は、企業がプライベートAIクラウドを本格運用する際にはセキュリティアーキテクチャの見直しが必要であるとした上で、多層防御体制によってAI環境を包括的に保護できると述べている。
VMware vDefendによるゼロトラストの拡張
VMware Cloud Foundation(VCF)上で動作するAIワークロード向けにゼロトラストのラテラルセキュリティを提供するVMware vDefendには、以下の新機能が追加された。
- エージェント型AIコンポーネントの検出:VCF全体のトラフィックを継続監視し、MCPサーバ、LLM、データストア、ツールを自動識別
- シャドウAIの監視:非承認AIの使用を検知し、ゼロトラストポリシーを適用して管理を維持
- AI生成IDPSシグネチャ:侵入検知・防御(IDPS)シグネチャを高速生成し、分散型仮想パッチにより脆弱性からワークロードを保護
VMware Avi Load Balancerによる脅威防御
VMware Avi Load Balancerでは、Kubernetesとの統合や高パフォーマンスを活かし、エージェント型AIワークロードに対する保護範囲を拡大した。
- ツールやエージェントの不正使用防止:非承認MCPツールへのアクセス制限やトランザクション検査により、リモートコード実行(RCE)などの不正処理を阻止
- ゼロデイ攻撃の検知:通信パターンの基準をもとに異常な挙動をリアルタイムで検知・隔離
- 機密データの保護:認証情報、個人識別情報(PII)、財務データの不正流出を防止
新製品AgentMinderによるガバナンス管理
自律型AIエージェントの中央制御プレーンとして新たに発表されたBroadcom AgentMinderは、以下のガバナンス機能を提供する。
- アイデンティティと実行意図の制御:エージェントを企業レベルのアイデンティティとして扱い、権限を明示されたミッションや許可されたツール・リソースに紐づけ
- ランタイムポリシーの適用:クラウドネイティブゲートウェイを通じてツール呼び出しごとのコンテキストを評価し、最小権限ポリシーを適用
- コンプライアンス対応の監査:OpenTelemetryを基盤に、全エージェントセッションの一連の監査証跡や異常検知を提供
本記事はBroadcomの発表をもとに作成。
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