タカハシがiTANのiSIN導入、新アプリは約1か月で会員10万人突破
1都4県でオフプライス衣料品スーパー「タカハシ」を約50店舗展開する株式会社タカハシは、株式会社iTANが提供するアプリ開発プラットフォーム「iSIN」を導入した。2026年5月1日の新アプリリリースから約1か月後の同月30日時点で会員数が10万人を突破し、当初目標としていた「3〜4か月で8万人」を前倒しで達成した。タカハシ社は今後、200店舗や800店舗への展開を見据え、顧客理解を深める基盤として活用していくとしている。

タカハシ社は、訳あり品や在庫処分品を低価格で販売するオフプライス衣料品スーパーを運営している。店舗網の拡大やプライベートブランド(PB)商品を含む取り扱い商品の広がりに伴い、顧客ごとの購買傾向や来店頻度を把握する必要性が高まっていた。
従来のアプリは全ユーザーに一律の情報を配信する仕組みで個別のアプローチが難しく、会員増加に伴う運用コストの増大も課題となっていた。さらに過去のアプリ刷新において会員移行に苦慮した経験があり、今回の刷新でも会員の円滑な移行が懸念点となっていた。複数のベンダーを比較検討した結果、CRM連携やPOS連携への対応力、費用感、国内サポート体制や柔軟性を評価し、iTANの「iSIN」を採用した。
会員数10万人突破と高いクーポン利用率を記録

新アプリの会員数は、リリースから約1か月後の2026年5月30日時点で10万人を超え、既存アプリからの移行と新規獲得が同時に進んだ。発表時点でアクティブ会員数は12万人を超える水準を維持しているという。

また、リリース後に配布した8種類のクーポン(対象会員約9.6万人)では、総開封回数9万3,342回に対し、総利用回数6万5,515回を記録し、開封から利用に至る割合は70%となった。特に「3%OFFクーポン」では開封利用率が85%に達するなど、一般的な小売業界のクーポン利用率とされる5〜15%を上回る水準を示した。

店舗業務においては、顧客がQRコードを読み込む方式から従業員がバーコードを読み取る方式へと変更したことで、ポイント付与の管理が明確になり、現場の負担軽減につながった。

タカハシ社は今回のアプリを、会員IDや購買履歴、来店状況、クーポン利用データなどを分析する経営基盤として位置づけている。今後は郵便番号データを活用した商圏内の顧客シェア把握や店舗別の来店頻度分析を進め、顧客一人ひとりの需要に応じたワントゥワンマーケティングを目指す方針だ。

タカハシ社の担当者は、過去の経験から会員移行を不安視していたものの、リリース約1か月で10万人を突破したことに触れ、目指す「顧客理解型小売」への転換基盤としてリピーターの好みを把握し、今後も活用していきたいとしている。
株式会社iTANの概要
- 社名:株式会社iTAN
- 代表者:代表取締役 倉田峻良
- 本社所在地:東京都台東区上野3丁目15-7
- 設立:2018年
- 事業内容:モバイルアプリ開発SaaS「iSIN」の開発・提供、地域企業のDX支援
本記事は株式会社iTANの発表をもとに作成
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



