山口県の中学校で生成AI活用の学習支援開始
教育機関・学校に特化した生成AIでの学習支援・校務支援サービス「スタディポケット」を提供するスタディポケット株式会社は、山口県教育委員会による生成AI・学習アシスタントアプリケーション開発・保守業務を受託し、2024年6月3日からサービス提供を開始する。
山口県下の6市・7学校のモデル校を指定し、生徒・教職員約1,500名に対してサービスを提供。職員研修等のサポートを通じた導入と定着支援、効果検証などを2025年3月末まで実施する。
スタディポケットは、生徒が学習内容を相談した際に、AIが直接的な答えを教えるのではなく、生徒が主体的に考える力を育むための「探究学習モード」を提供している。設定した学年によって、振る舞いが異なるようにチューニングされており、創作物についても、対話を通じて本人の感受性を言語化していくという作業をサポートする。
また、OCR技術とマルチモーダルを活用した画像解析により、自分でまとめたノートの内容を撮影し、授業の振り返り学習を行ったり、その日の学習単元で応用問題を作成することが可能だ。
スタディポケットは、マイクロソフト社による技術支援を受け、「Azure OpenAI Service」を採用し、生徒が安心・安全に利用できる環境を提供している。また、利用者が入力した情報をAIの学習に利用しない設定にしており、情報漏えいやプライバシーの保護を図っている。
コンテンツフィルタリング機能の搭載や、生徒の個人情報を最小限に抑え、第三者提供を行わない仕様など、セキュアな環境での利用が可能だ。サービスは日本国内で開発され、日本国内のデータセンターを活用している。
スタディポケット株式会社は、文部科学省「学校DX戦略アドバイザー」(生成AI分野)のサポート事業者として認定されており、経産省の「働き方改革支援補助金2024」の採択事業者としても、補助金を通じた導入支援を行っている。