若竹大寿会の新特養わかたけ新子安、AI顔認証の見守りシステム導入へ
社会福祉法人若竹大寿会、NTTデータ ルウィーブ株式会社、サイバーリンク株式会社、株式会社日本HPの4者は、若竹大寿会が2026年9月1日に開設する特別養護老人ホーム「わかたけ新子安」において、AI顔認証技術を活用した見守り支援システムを導入しました。
本システムは、日本HPのワークステーション上でサイバーリンクのAI顔認証セキュリティソリューション「FaceMe Security」を稼働させ、離設リスクのある利用者の移動を検知して職員へリアルタイムに通知するものです。利用者の安全確保と職員の業務効率化を支援し、自由と安心を両立するスマート介護施設の実現を目指します。

導入の背景と実証実験
介護現場では認知症高齢者の増加や人材不足を背景に、利用者の安全確保と自立支援の両立、見守り業務の負担軽減が課題となっています。特に施設外へ出ることによる事故や行方不明リスクへの対応が求められる一方、人手のみによる見守りには限界がありました。
こうした課題に対応するため、若竹大寿会は「次世代の特養」をコンセプトとする新施設「わかたけ新子安」(看護多機能型居宅介護施設わかたけの家を併設)においてICT活用を推進しています。新施設への導入に先立ち、NTTデータ ルウィーブが既存施設で実証実験(PoC)を実施して有効性を検証した結果を踏まえ、今回の本格運用開始に至りました。

見守り支援システムの仕組み
見守り支援システムは、出入口やエレベーターホールなどに設置したカメラの映像をAI顔認証技術で解析し、事前登録された対象者を自動認識する仕組みです。移動を検知した際には、事務室のモニターや職員のスマートフォンへリアルタイムで通知します。
本システムは入居者の監視や行動制限を目的としたものではなく、日常の見守りや職員による声掛けと組み合わせることで、離設の可能性を早期に把握するために活用されます。なお、採用されている「FaceMe」は、米国国立標準技術研究所(NIST)が実施する顔認証技術評価プログラム(FRTE)への参加実績があり、最高水準の評価を獲得しています。
取り組みの特長と各社の役割分担
本取り組みは、利用者の行動範囲を過度に制限せず自由に生活できる環境づくりを目指すとともに、目視による見守り負担を減らし、巡回業務や安否確認、緊急時対応の効率化を図るものです。これにより、職員が利用者とのコミュニケーションやケアに注力できる環境を目指します。また、運用開始後も継続的な改善を進め、実用性の高い見守り支援のあり方を検討していきます。
システム構築における各社の役割分担は以下の通りです。
- 日本HP:基盤となるワークステーションの提供
- サイバーリンク:AI顔認証セキュリティソリューション「FaceMe Security」の提供
- NTTデータ ルウィーブ:システム設置、通知モニター開発、運用支援
- 若竹大寿会:実際の介護現場における運用評価
今後の展開
若竹大寿会とNTTデータ ルウィーブは、今後も見守り業務の高度化や運用改善に継続して取り組みます。共創を通じて得られた知見を活用し、若竹大寿会が運営する全施設への展開やさらなる活用可能性を検討するとともに、介護業界全体における見守り支援モデルの高度化と普及に取り組むとしています。
参画団体の概要
- 社会福祉法人 若竹大寿会:高齢者向け介護福祉事業を中心に、障がい児・者向け福祉事業などを展開
- NTTデータ ルウィーブ株式会社:金融・エネルギー分野を中心にコンサルティングから開発・運用までを手がけるNTTデータグループのIT企業
- サイバーリンク株式会社:AI顔認証技術や動画・写真編集ソフトウェアを提供する台湾サイバーリンクの日本法人
- 株式会社日本HP:PC、ワークステーション、プリンティング事業などを国内展開するHP Inc.の日本法人
本記事は社会福祉法人 若竹大寿会、NTTデータ ルウィーブ株式会社、サイバーリンク株式会社、株式会社日本HPの発表をもとに作成しました。
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