10x Genomics、血液シングルセル解析向けの新プロトコールをリリース
10x Genomics(日本法人:10x Genomics Japan株式会社)は、血液からのシングルセル解析において、「Flex Apex」を用いた前処理ワークフローを簡便化する最新プロトコールをリリースした。遠隔地で採血されたサンプルでもその場で安定化させることが可能になり、計画的な処理やバッチ処理に対応する。同社は本プロトコールの提供を通じて、臨床研究におけるデータ品質の均一化と作業の効率化を支援するとしている。
従来の採血直後処理に伴う現場負荷と課題
血液サンプルを用いたシングルセル解析では、従来は採血直後の迅速なサンプル処理が必須とされていた。そのため、実験室の設備環境や人員配置、夜間や休日における採血対応など、現場のオペレーションに大きな負荷がかかっていた。また、複数拠点から収集した検体を同時に解析する際、処理タイミングのズレによって生じる「バッチエフェクト(実験誤差)」も課題となっていた。
今回開発された最新プロトコールでは、遠隔地で採血されたサンプルであってもその場で安定化させることが可能となる。これにより、プロジェクトの進行状況に合わせて計画的にサンプル処理を進められるほか、堅牢な保存プロトコールにより、必要に応じてサンプルをまとめてバッチ処理できるようになる。
新プロトコールの主な特長と対応する採血管
最新プロトコールの主な特長は以下の通りである。

- 採血時点で血液を安定化し、多施設にわたる共同研究でも簡便なサンプル採取を実現
- 実験室へのアクセスや採取現場での処理が不要で、場所を選ばず血液サンプルの採取が可能
- サンプルは室温または4℃で最長3日間保存でき、処理前の長期凍結保存にも対応
- タンパク質またはTCR/BCRプロファイリングのオプションに対応し、より深いインサイトを取得可能
なお、ワークフローでは研究のニーズに応じて、Streck cfDNAまたはPAXgene RNAの採血管を選択して使用する。
本記事は10x Genomics Japan株式会社の発表をもとに作成。
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