DataPrism、アップル引越センター長距離便の配車計画自動作成システムを開発
東京大学発のAIスタートアップであるDataPrism Technologies株式会社は、「アップル引越センター」を展開する株式会社アップル向けに、拠点間における長距離便の配車計画を自動作成するシステムを開発した。2025年の実案件データを用いた実証実験では、手作業による作成と比べて平均積載率が5ポイント向上し、空車運行の削減を確認した。配車計画の作成時間も従来の約1時間30分から数十秒へと短縮されたとしている。
長距離便の配車計画における課題
引越しの長距離便では、行き先や日付、荷物量の組み合わせをもとに複数の案件を1台の車両にまとめる「グルーピング」を行って輸送効率を高めている。しかし、繁忙期には案件数が大幅に増加するため、輸送上の制約を満たす組み合わせを人手で探す作業に1回あたり1時間30分程度を要していた。
また、日程変更やキャンセルが発生するたびに計画を一から組み直す必要があり、その都度多くの時間を要していた。そのため、条件変更が生じても部分的な手直しにとどめざるを得ず、輸送効率を高める余地が残されていた。
数理最適化を用いた配車システムの概要
今回開発されたシステムは、車両の積載容量やエリア間の折り返しにかかる時間、大型案件の積み合わせ制限といった現場の運用ルールを満たしたうえで、運行数が最小となる配車計画を数理最適化の手法によって自動作成する。
作成された計画は画面上で調整したうえで確定できる仕組みとなっており、システム案に現場の判断を反映させることが可能だ。引越し日の変更やキャンセルが発生した場合でも、その時点の条件で計画を再作成する運用を想定している。
実証実験における効果と今後の展開
2025年の実案件データを用いた複数期間の評価では、運行総数が減少し、1運行あたりの積載荷物量が増加した。計画の作成時間は手作業の約1時間30分から数十秒へと短縮され、案件数が最多となる繁忙期でも約20分で完了したという。
同社は今後、本システムの運用を通じて得られた知見をもとに、配車計画の精度向上と対象範囲の拡大を進める方針を示している。
関連企業の概要
株式会社アップル
- 代表者:代表取締役 文字放想
- 所在地:東京都中央区日本橋馬喰町1-5-6 9階(東京本社)
- 設立:2006年5月
- 事業内容:引越し業、リサイクル業
DataPrism Technologies株式会社
- 代表者:代表取締役 堀圭佑
- 所在地:東京都文京区本郷6-25-14
- 設立:2024年6月
- 事業内容:AIエージェント開発、生成AIコンサルティング、生成AI研修
本記事はDataPrism Technologies株式会社の発表をもとに作成
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