BSCode、徳島で介護を学ぶ学生向けにAIスマートグラスなどの体験会を実施
スマートグラスとAIによる介護現場のDX支援を手がけるBSCode株式会社は、社会福祉法人さわらび会かもな園(徳島県徳島市)で開催された「介護現場におけるICT活用見学会」で体験会を実施した。参加した徳島穴吹カレッジ介護福祉学科の1年生約25名に対し、AIスマートグラス「NASGlass」および介護看護記録請求システム「NASRECO」のデモや体験が提供された。講義で学んだ知識をもとに実際の運用を見学し、現場の課題や導入効果への理解を深めることを目的としている。

人材不足を背景にした次世代人材の育成支援
厚生労働省が公表した推計によると、介護職員は2026年度に約240万人、2040年度には約272万人必要とされ、2022年度の約215万人から約57万人の上積みが求められている。現場では間接業務の負担や外国人介護人材とのコミュニケーションが課題となる一方、学生が稼働中のテクノロジーに触れる機会は限られていた。同社はこうした課題に対応し、次世代に新しい介護のあり方を体感してもらうため、今回の見学会に協力したとしている。

体験会では、学生がスマートグラスを装着し、複数の先進機能を体験した。

- リアルタイム翻訳(NASGlass):外国人スタッフや利用者との会話を想定し、発話した内容が翻訳されてグラス上に表示される機能。
- 食事解析(NASGlass):グラス越しに食事を見ることで内容を解析・記録し、AIの支援で記録草案を作成するハンズフリー機能。
- AI音声入力の介護記録(NASRECO):話した内容をもとに介護記録を作成し、記録業務の負担を軽減するシステム。

「NASGlass」は、装着することでリアルタイム翻訳や食事解析、記録支援をハンズフリーで利用できるAIスマートグラスである。両手がふさがりやすい介護現場でケアを止めずに情報共有ができる点が特徴とされ、CARISOケアテックスタートアップアワードでは審査員特別賞を受賞している。また、外国人介護人材の入国前教育への活用に向け、教育機関との共同研究も進められている。
「NASRECO」は、音声AIを活用した介護記録・請求システムである。スマートフォンやタブレットでの音声入力、外国語対応、AI分析などの機能を備え、記録から請求までの事務負担軽減を図る仕組みとなっている。
先進的な介護ICTを導入する社会福祉法人さわらび会
会場となった社会福祉法人さわらび会は、1997年の設立以来、徳島市名東町の特別養護老人ホーム「かもな園」などを運営している。現場への介護ICTの導入を進めるとともに、次世代の人材育成に向けて施設を開放している。

無料トライアルの受付と今後の展開
同社は現在、施設介護事業所および訪問看護事業所を対象に、「NASGlass」と「NASRECO」の無料トライアルを受け付けている。今後は介護福祉士養成校をはじめとする教育機関や介護施設との連携を広げ、人材育成と現場DXの両面から取り組みを進める方針を示している。
BSCode株式会社(BS Code株式会社)の概要
- 所在地:東京都港区赤坂2丁目11-3 福田ビルウエスト 7階
- 事業内容:スマートAIグラス連携アプリケーションの開発・提供
- 公式サイト:https://bscode.co.jp/
本記事はBSCode株式会社の発表および厚生労働省の公表情報をもとに作成
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



