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司ガーデンが有害鳥獣の鹿角とドライフラワーを組み合わせた鹿角スワッグを発売

山口県下関市豊北町でバラを生産・販売する有限会社司ガーデンは、有害鳥獣として捕獲された鹿の角と、自社のバラなどのドライフラワーを組み合わせた「鹿角スワッグ」を商品化し、11月1日から発売を開始しました。

同取り組みは、捕獲された鹿の角と生花としての役目を終えようとする花を掛け合わせ、獣害対策や未利用資源の活用、フラワーロスの削減をつなぐアップサイクルの試みです。

未利用の鹿角とドライフラワーを組み合わせた一点物

鹿角スワッグは、天然の鹿角に同社が育てたバラや草花のドライフラワーを組み合わせたインテリア商品です。毎年生え替わる鹿角は古くから再生や成長の象徴、魔除けや縁起物として親しまれてきた背景があり、祝いの場に用いられるバラと合わせることで、新築や結婚などの節目に向けた一点物として仕立てられています。

商品は食べチョク(畦花 azehana)を通じて「鹿の角入りスワッグ 豊北の森」の名称で販売され、Nature〈ナチュール〉、Élégance〈エレガンス〉、Grâce〈グラース〉の3種が展開されています。年内はキャンペーン価格30,000円(税別)で販売され、注文から20〜30日以内で発送されます。今後は50,000円前後の上位商品の展開や、ふるさと納税の返礼品としての提供、ジビエフェアや制作教室との連携も検討されています。

農林業被害と捕獲後の活用という地域課題へのアプローチ

下関市ではシカなどによる農林業被害が深刻化しており、下関市「鳥獣被害防止計画(令和8~10年度)」によると、令和6年度のシカによる被害額は80,079千円(約8,008万円)に上り、水稲で22,014千円、造林木で51,766千円の被害が報告されています。同年度のシカ捕獲実績は2,595頭で、令和8年度からの3年間は年間3,500頭の捕獲が計画されています。

一方で、猟銃免許所持者の高齢化や減少に加え、捕獲活動における経費負担などが課題となるなか、捕獲された鹿の角や骨などは食肉やペットフードと異なり利用先が限られていました。同社は花の加工技術を用いて鹿角を価値あるインテリアへと転換させ、今後は売上の一部(3%を想定)を獣害対策や地域活動へ還元する仕組みの導入も視野に入れています。

司ガーデンの概要

司ガーデンは1990年に創業し、2000年に法人化した花卉生産者です。代表の中司武敏氏は農林水産大臣賞を5回受賞した実績を持ち、近年はフラワーロス削減を目指すドライフラワーショップ「畦花/AZEHANA」の運営なども手がけています。

  • 会社名:有限会社司ガーデン
  • 代表:中司武敏
  • 所在地:〒759-6121 山口県下関市豊北町大字神田上4905-4
  • 店舗名:畦花/AZEHANA(所在地:山口県下関市豊北町大字神田上901)
  • 事業内容:花卉(バラ)の生産・販売・加工、地域活性化事業
  • 公式サイト:barasaku.com

本記事は有限会社司ガーデンの発表、ならびに下関市「鳥獣被害防止計画(令和8~10年度)」、下関市「有害鳥獣駆除」の情報をもとに作成しました。

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