FlashLabs、AI推論ゲートウェイOrcaRouterでコンプライアンス新機能を提供
東京都千代田区に本社を置くFlashLabs株式会社は、米国のAI研究機関Continuum AIが開発し、日本市場向けに独占提供するAI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」において、エンタープライズ向けコンプライアンス機能「Enhanced Compliance Controls」の提供を開始しました※1。
本機能は、コンプライアンス証跡の保存場所を選択できる「Data Residency」や推論処理場所を選ぶ「Inference Region」など5つの機能で構成されています※1。エンタープライズ契約や営業折衝を必要とせず、全ユーザーが管理画面から自己完結で利用できる点が特徴です※2。
今回提供された「Enhanced Compliance Controls」は、以下の5つの機能から成り立っています※1。
「Data Residency(データレジデンシー)」は、ワークスペースごとにリージョンを宣言し、コンプライアンス証跡をそのリージョンで記録・保管できる機能です※1。リージョンをまたぐ読み取りリクエストは提供されず拒否されます※1。なお、物理的なリージョン分散ストレージはデプロイ時の選択であり、ゲートウェイが自動的に行うものではありません※1。
「Inference Region(推論リージョン)」では、モデルがリクエストを処理する場所を、米国、欧州連合、英国、日本、シンガポールなど16リージョンと「グローバル(任意のリージョン)」から選択できます※1。データレジデンシーとは別に設定可能で、対応エンドポイントは今後拡大予定です※2。
「Data Processing Agreement(DPA)」は、標準DPAをオンラインでレビュー・署名できる仕組みです※1。EU標準契約条項(SCCs)、英国、スイス、米国州法、イスラエルなど、適用される法域に応じたモジュールを選択できる複数法域に対応しています※1。
「Zero Data Retention(ZDR)」は、プロンプトとレスポンスを保存しない運用を選択できる機能です※1。有効化されたワークスペースでは、リクエストがZDR対応モデルのみにルーティングされます※1。自社のAPIキーを利用するBYOK(Bring Your Own Key)環境でも、上流への保存を伴わないリクエスト(store:false)を強制できます※1。
「Data Erasure(データ削除依頼)」は、保存済みのログやリクエスト・レスポンスデータの削除をリクエストできる機能です※1。削除は取り消しできない完全削除として実行されます※1。
開発の背景と契約不要のセルフサービス提供
企業が生成AIを本番環境で利用する際、データの保存先や処理場所、契約上の取り決めなどのコンプライアンス確認事項が増えています。従来、こうした機能はエンタープライズ契約や営業折衝を経て個別に提供されることが多く、個人開発者やスタートアップ、中堅企業にとって利用のハードルとなっていました。
OrcaRouterは、プライバシーやセキュリティ、コンプライアンスにエンタープライズ契約や営業折衝を必要とさせるべきではないという考えに基づき、管理画面から自己完結で利用できるセルフサービス形式での提供に至ったとしています※2。
多様なフレームワークパックへの対応と今後の展望
OrcaRouterではこのほかにも、GDPR、SOC 2、HIPAA、PCI DSS、EU AI Act、NIST AI RMF、OWASP LLM Top 10、ISO 27001、ISO 42001など32のフレームワークパックに対応したコンプライアンスとガバナンスの機能を提供しています※1。エビデンスの署名付きPDF・CSV・JSONエクスポートや、レビュアー向けの読み取り専用リンクによる共有にも対応しています※1。
同サービスは今後も、Inference RegionやZDRに対応するエンドポイントの拡大を進めるとともに、あらゆる規模の組織が安心して生成AIを活用できる環境づくりを支援していくとしています。
OrcaRouterは、OpenAI互換のAPIを備え、Anthropic、OpenAI、Google Gemini、DeepSeek、Grok、Qwenなど200以上のLLM・生成AIモデルを単一のゲートウェイから利用できるサービスです。直近では、GPT-6.1 Sol、Claude Sonnet 5.5、Gemini 3.8 Flash、Grok 4.6、DeepSeek-V4.1-Flashなどの最新モデルがカタログに追加されています。
開発元および国内提供元の概要は以下の通りです。
FlashLabs株式会社
- 本社所在地:東京都千代田区一番町10番8号
- 代表取締役:細井洋一
- 設立:2023年7月
- 事業内容:AI応用研究所(Human-AI Hybridで営業・CXの自動化・自律化。OSS音声モデルChromaの開発元)
- URL:https://www.flashlabs.ai/
Continuum AI
- 概要:次の10年の知能システムを支える基盤インフラを開発する研究機関(米国)
- 事業:OrcaRouterの開発・提供
- URL:https://www.continuum01.ai/
※1 各機能の仕様・対応リージョン・法域モジュール・フレームワークパックは、OrcaRouter公式サイトのコンプライアンスのページ、データ所在地のページ、トラストセンターに基づきます(2026年10月27日時点・当社確認)。フレームワークパックへの対応は製品機能としてのマッピングを示すものであり、監査・認証の取得を意味するものではありません。仕様は今後変更される可能性があります。 ※2 提供開始および「対応エンドポイントは今後拡大予定」は、OrcaRouter公式Xアカウント(@OrcaRouter)の発表(2026年10月26日)に基づきます。
本記事はFlashLabs株式会社の発表をもとに作成されています。
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