山本精工、精密技術と工芸を融合した両刃カミソリを11月6日よりECで発売へ
大阪市生野区の山本精工株式会社は、日本の精密技術と工芸を融合させたB to Cブランド「YUKYU JINROU(悠久刃楼)」を発表しました。初のコレクションとして両刃カミソリを開発し、公式ECサイトにて11月6日(金)より販売を開始します。
半導体製造装置や産業機械、ロボットなどの金属部品加工を手がけてきた同社が、培ったミクロン単位の加工技術資産と伝統の職人技を掛け合わせ、現代の生活にフィットする一生モノの道具を提案するとしています。
MIM技術による高精度ヘッドと伝統工芸ハンドルの融合


両刃カミソリは刃の露出量や角度、固定精度、ヘッドとハンドルの重量バランスといった寸法差が使用感に影響する道具です。





製品の要となるヘッド部分には、金属粉末射出成形技術であるMIM(Metal Injection Molding)を採用しました。医療用器具や高級腕時計に使われるSUS316L(サージカルステンレス)を用い、剃り心地と深剃りのバランスを追求した形状に仕上げています。
一方のハンドルは、真鍮や銅の素材を円筒形に削り出し、麻の葉や菱文様といった日本の伝統文様を高精度な切削加工で刻み込んでいます。文様の深さや線幅、切削面の質感まで管理されたハンドルに、工芸作家が手作業で漆塗りや伝統着色などを施して完成させます。プロジェクトメンバーが京都などの工房を訪ね歩き、1年以上の製作期間をかけて開発されました。
商品は、コンセプトと使用する技術に応じて4つの「章」に分けたラインナップが用意されています。


旋削で生み出した均整の取れた面に、糠焼きや化学変化を応用した伝統着色を施しています。
- 天青朧なり:¥16,280(税込)
- 銀静遥なり:¥16,280(税込)
- 岩漿顕なり:¥16,280(税込)
全周に刻み出した連続性のある紋様に、漆塗りやいぶし仕上げを組み合わせています。
- 菱・黒連:¥18,700(税込)
- 麻・流連:¥18,700(税込)
鍛金による凹凸と、朱銅と呼ばれる着色技法を用いています。
- 朱鎚:¥27,500(税込)

精密切削で刻まれた和の紋様に、真鍮粉や銀粉などを彩っています。
- 舞踊天降・黒耀:¥29,700(税込)
- 舞踊天降・瑠璃:¥29,700(税込)
代表取締役 山本正人氏の想い
代表取締役の山本正人氏は、ブランド立ち上げの背景について、単に良いカミソリを作るためだけではなく、国内外に工業と工芸の魅力を伝えて日本のものづくりの価値を高めたいという考えを明かしています。また、デジタル分野に人材が集まるなかで技術や文化の継承が課題となっていることに触れ、ものづくりの仕事の魅力を発信して関わる人を増やしたいとコメントしています。さらに、中小・零細企業でも強みを掛け合わせることで新しい価値を生み出し世界へ挑戦できるというモデルケースを示したいと述べています。
- ブランド名:YUKYU JINROU(悠久刃楼)
- 発売日:2026年11月6日(金)
- 販売場所:公式ECサイト(https://yukyujinrou.com/)
- 販売開始時間:11月6日(金)10:00より
本記事は山本精工株式会社の発表をもとに作成されています。
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