相模原市発の車両スヌーズレンビークルが完成 12月から実証実験へ
障がいのある子どもたちなどの「行ける場所が少ない」「災害時に避難所の音や人の多さに不安を感じる」という課題を解決するため、相模原市内のNPO法人ぴあっとなどが参加するプロジェクトが特別な車両「スヌーズレンビークル」を制作しました。キャンピングカー設備内に居心地の良いスヌーズレン空間を備えた車両で、平常時と災害時の双方で活用されることが期待されています。令和8年12月からは1年間の実証実験を行い、「福祉×防災」の新しい社会モデルの実現を目指します。


スヌーズレンとは、1970年代にオランダで生まれた取り組みで、重い障害のある人たちにも心地よさや楽しさを感じながら過ごせる時間を届けたいという思いから始まりました。光や音、感触などを五感で感じ、自分のペースで過ごす時間を大切にするものです。




スヌーズレンビークルは平常時と災害時の2つの役割を担います。平常時には、光や音、触覚などの感覚刺激を通して心地よさや安心感を感じられる空間を、学校や福祉施設、地域のイベントなどに届け、カームダウンスペースの役割も果たします。災害時には、避難所の音や人の多さなどに強い不安を感じる方が、一時的に安心して過ごせる空間としての活用を目指します。


3者の専門性を持ち寄った共同プロジェクト

スヌーズレンビークルプロジェクトは、令和8年2月に相模原市で立ち上がった共同プロジェクトです。異業種の専門性と当事者のニーズを掛け合わせることで新しい支援のかたちを実現することを目指しており、相模原市は将来的な「福祉×防災」の新しい社会モデルの実現に寄与するものとして全面的にサポートしています。

プロジェクトの構成メンバーは以下の通りです。
- NPO法人ぴあっと(企画・当事者家族):相模原市緑区を拠点に、発達障がいや知的障がいのお子さんや家族支援を行うNPO団体。さがみはらSDGsパートナー。
- フィルノットスヌーズレン(スヌーズレン空間製作):大阪府に事業所を置き、持ち運びや設置が簡単なスヌーズレングッズの企画・製造を行う。
- 有限会社プロタックアドバンス(車両製作):相模原市中央区にてカスタムカーなどの製作を行っている工業デザイン会社。相模原市トライアル発注認定制度認定企業。
トライアル発注認定制度とは、相模原市が優れた新製品の生産及び新役務の提供により新たな事業分野の開拓を図る市内中小企業者を認定し、新製品等の販路開拓等を支援する制度です。
今後は令和8年12月から1年間の実証実験を行い、将来的にはスヌーズレンの専門家と連携した全国巡回や地域ネットワークの構築など、取り組みを全国へ広げていく予定です。
出発式とお披露目イベントの開催予定
車両の完成に伴い、関係者への報告や一般向けの体験会が実施されます。
令和8年11月18日(水)午前10時00分から10時20分頃まで、相模原市役所の本庁舎本館2階特別応接室にて「スヌーズレンビークル出発式」が開催されます。相模原市長の本村賢太郎氏への完成報告と試乗体験が行われ、NPO法人ぴあっと代表理事の五十嵐舞子氏、一般社団法人CASE(フィルノットスヌーズレン)代表理事の土井真路氏、有限会社プロタックアドバンス代表取締役社長の髙橋永至氏らが出席します。
また、令和8年12月13日(日)午前10時00分からは、相模原市立産業会館にて一般向けの「スヌーズレンビークル完成お披露目&体験会」が開催されます。車両の体験や、地域の福祉事業所、子育て支援団体等によるブース出展が予定されています。同イベントはスヌーズレンビークルプロジェクトが主催、(公財)相模原市産業振興財団が共催、相模原市が後援します。
本記事は相模原市の発表をもとに作成しました。
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