映画走馬灯が12月12日より公開へ
福島県西会津町奥川の地域づくりから誕生したドキュメンタリー映画「走馬灯」が、12月12日(土)よりシアター・イメージフォーラム(渋谷)にて公開される。一般社団法人BOOT(所在地:福島県西会津町奥川)が走馬灯上映委員会のメンバーとして制作サポートやデザイン等を担当している。

人口減少が進む山奥の集落の記憶を記録

本作は、最盛期の人口約4000人から現在は約500人となり、そのうち50歳以下の若者は約30人という西会津町奥川地区を舞台にしている。地域づくりに取り組んできた住民による「このままでは、奥川の暮らしの記憶が消えてしまう」という切実な思いから制作が始まった。

約15年前に海外から戻り地域づくりを続けてきた矢部氏(奥川地域づくり協議会 発起人・副会長)が松井至監督に制作を依頼し、自身が主人公としてカメラの前に立つこととなった。撮影は1年以上に及んだ。
国際共同制作と釜山国際映画祭への選出
監督は『私だけ聴こえる』(令和4年度文化庁映画賞大賞)を手がけた松井至。松井監督が国際企画会議で本作を発表したことを機に、米国のプロデューサーであるCHARLOTTE COOK(シャーロット・クック)氏との国際共同制作が決定した。
作品は第31回釜山国際映画祭 Wide Angle – Documentary Competition部門に正式招待され、全3回の上映は満席となった。現地の観客からも故郷への共感や映像体験に関する賞賛や質問が寄せられた。
西会津の自然音や素材を生かした音楽設計

全編の音楽は、西会津国際芸術村の滞在アーティストである音楽家・永井朋生氏が担当した。西会津で採集した自然音のほか、水、風、石の音、古材、古道具、農機具などで製作された楽器を用いて楽曲が作られており、音の地産地消を取り入れている。


有識者からの反響


生物学者で作家の福岡伸一氏は、「この映像は、3/11以降、急速に失われ、まもなく姿を消すであろう日本の原風景へのかそけきあらがいである」と所感を寄せている。霊長類学・人類学者の山極壽一氏、布作家の早川ユミ氏、音楽家・文筆家の寺尾紗穂氏らもコメントを寄せている。


劇場公開情報と作品概要
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて公開された後、地方の映画館での上映展開を目指している。
- 公開日:12月12日(土)〜(※劇場公開表記には2026年12月12日〜との記載あり)
- 劇場:シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区渋谷2-10-2)
- 監督:松井至
- プロデューサー:CHARLOTTE COOK
- 音楽:永井朋夫(※アーティスト紹介文では永井朋生氏)
- 製作:リトルネロフィルムズ
- 配給:走馬灯上映委員会
- 企画開発:佐藤恒平(つぎの民話)
- デザイン:BOOT
- 映画「走馬灯」公式サイト:https://www.soumatou.jp
本記事は一般社団法人BOOTの発表をもとに作成しました。
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