関西電力と東京センチュリー、使用済みEV電池で蓄電池実証

関西電力と東京センチュリーは、使用済みEV電池を活用した蓄電池システムの実証試験を開始した。この取り組みは、2023年1月に両社が締結したEVリユース電池の活用に関する業務提携の一環として行われている。

東京センチュリーがEVリユース電池を調達し、関西電力が兵庫県にある尼崎実験センターの敷地内に出力100kW、容量約300kWhの蓄電池システムを構築した。実証試験は2024年5月から開始される。

この実証試験を通じて、定置型蓄電池システムの運用や保守に関するノウハウを蓄積するとともに、システムの拡張・商用化に向けた課題の抽出と解決策の検討が進められる。

東京センチュリーは、グループ会社を通じて法人・個人向けのモビリティサービスを展開しており、EVおよびその周辺ビジネスを将来の成長領域と位置づけている。一方、関西電力は電力事業での知見を活かし、蓄電池関連事業へ参入することで、電力需給の安定化や再生可能エネルギーの更なる導入加速を支援していく方針だ。

両社は、より多くの事業者が蓄電池を導入できる環境の整備に注力し、持続可能な循環型社会とゼロカーボン社会の実現に貢献していくとしている。