YKK AP技術館が日本空間デザイン賞2026で最高賞を受賞
東京都千代田区に本社を置くYKK AP株式会社(社長:魚津 彰)は、空間系デザインアワード「日本空間デザイン賞2026」において、富山県黒部市の展示施設「YKK AP技術館」が最高賞「KUKAN OF THE YEAR」を受賞したと発表した。同施設は応募総数768作品の中から「企業プロモーション空間」の金賞を受賞し、さらに各部門の金賞11作品の中から最高賞に選出された。本受賞は、空間・展示を手掛けた株式会社丹青社、株式会社アプルデザインワークショップとの共同受賞となる。



旧アルミ溶解押出工場の建屋をリノベーション
YKK AP技術館は、建材事業の起点となった旧アルミ溶解押出工場建屋を活用・改修した企業ミュージアムである。同社建材事業創業の地である富山県黒部市に1959年に竣工した建屋を保存・活用し、無断熱建築を全面断熱改修してBELS評価(※)星5相当の省エネ性能を達成した。既存のトラス屋根や鉄製窓などの構造を継承しながら、解体・新築時のCO2排出量を大幅に削減している。同施設は、モノづくりと技術への挑戦の歴史をたどり、未来への成長につなげることをコンセプトとして2024年11月に開設された。
光と素材を要素とした展示デザイン
建屋壁面の一部には、リサイクルアルミ材100%の自社製カーテンウォールを採用し、外部の光と内部をつなぐことで多様な空間の表情を生み出している。展示空間には、当時の工場で山積みされていたアルミ押出材の記憶を積層什器として再現した。窓の部材であるアルミ押出材、樹脂押出材、木材を積層させた什器を配置し、窓の素材の変化と工場の気配を感じる空間を演出している。また、建築改修の特徴である「黒部川の砂利を用いた洗い出し壁」の一部を磨いて平滑にし、そこに繊細な解説グラフィックを施すなど、建築素材と展示デザインを調和させている。
技術者が語る世界観の演出



空間づくりにおいては「技術者が語る」を軸に据え、窓に見立てた( )や[ ]などの括弧でくくったサインや什器などのVIを展開している。展示説明動画には元社員を含めた技術者による生の声を使用し、時代(チャプター)の移り変わりに合わせて書体や形状を変化させて歴史を辿る構成とした。展示の最後には、大型の括弧のオブジェとカーテンウォール越しに広がる富山の空(未来)を望む、窓の会社ならではのストーリー性ある展示体験が用意されている。


日本空間デザイン賞の概要と問い合わせ先
日本空間デザイン賞は、一般社団法人日本空間デザイン協会と一般社団法人日本商環境デザイン協会が共同で主催する、日本で唯一かつ最大級の空間デザインアワードである。卓越したデザイン作品の発掘と評価を目的に2019年より開始され、今年で8回目を迎える。
施設概要および問い合わせ先は以下の通り。
- 施設名:YKK AP技術館
- 賞名:日本空間デザイン賞 2026「KUKAN OF THE YEAR」
- 開設:2024年11月
- 日本空間デザイン賞 公式サイト:https://kukan.design/
- お問い合わせ先(YKK AP株式会社 お客様相談室):
- 一般のお客様 TEL:0120-20-4134
- 建築・設計関係者様 TEL:0120-72-4134
- YKK AP株式会社 公式サイト:https://www.ykkap.co.jp
※:「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称。一般社団法人 住宅性能評価・表示協会が運営する建築物の省エネ性能を表示する第三者認証制度。
本記事はYKK AP株式会社の発表をもとに作成。
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