地域ブランド調査2026、近畿の魅力度は京都が2位で大阪が6位に上昇
株式会社ブランド総合研究所は、全国の消費者を対象に地域のブランド力を調査した「地域ブランド調査2026」の結果を公表した。近畿の2府4県における都道府県魅力度ランキングでは京都府が全国2位を維持し、大阪府が前年の8位から6位へと順位を上げた。一方で奈良県は前年の10位から15位へと順位を下げている。


京都が2位を維持し大阪は全国最大の伸び
京都府の魅力度は18年連続で全国2位となった。歴史・文化、芸術、祭り、伝統技術など歴史に関する多くの項目で全国1位を記録しているほか、世界的な抹茶ブームを背景に宇治茶の取引総額が過去最高の約129億円に達するなど食のイメージも上昇している。居住意欲度は全国3位で、上昇率は全国1位となった。一方で「環境にやさしい地域」は40位、「農林水産業が盛んな地域」は42位にとどまった。

大阪府の魅力度は前年の8位から2つ上昇して6位となった。魅力度の点数は前年より5.3点上昇の40.9点となり、47都道府県の中で最も大きな伸びを記録した。同研究所は、昨年10月まで開催されていた大阪・関西万博や、大阪駅直結のグラングリーン大阪、LUCUA SOUTH(ルクアサウス)といった大型商業施設の開業が影響している可能性が高いと分析している。なお、2025年の鳥人間コンテストでは大阪大学が優勝し、大阪工大が2位となった。

順位を下げた兵庫と奈良もイベント等で高評価


兵庫県は魅力度ランキングで前年より2つ順位を下げて12位となった。ただし、イメージ項目のうち「にぎやか」と「活気がある」の伸びは全国1位を記録した。淡路島で10月に開催された「サ旅万博2025」や、アニメパーク「ニジゲンノモリ」での体験型イベント、新たなカフェやペット同伴型リゾート施設の開業などを受け、観光意欲度は前年より3つ上昇して13位となった。

奈良県は前年より順位を6ランク下げて15位となった。「魅力的な伝統芸能、祭り、イベントがある」の評価の伸びは全国1位となっており、昨年10月に11万人が来場した「平城京 秋の散楽フェスタ」や、10日間に約75万人が来場した夏の「なら燈花会」などが評価につながったとみられる。なお、調査後の7月26日には「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)」が世界文化遺産に登録された。

和歌山県の魅力度は前年より2つ上昇して27位となった。白浜町のアドベンチャーワールドでの環境変化に伴う懸念があったものの、白浜町の観光客は前年より増加している。「健康増進・医療福祉の県」としてのイメージや居住意欲度が上昇した一方、全91項目の中で全国10位以内に入る指標がない状況となっている。
滋賀県の魅力度は前年と同じ37位だったが、点数は1.3点上昇した。びわ湖での環境への取り組みや歴史のイメージが定着している。2026年9月3日には彦根城がユネスコ世界文化遺産の「国内推薦候補」に正式選定され、最短で2028年の世界遺産登録を目指す。キャラクターの「ひこにゃん」が活動を続けるほか、9月14日には「びわ湖テラス」に歩行用つり橋として日本一となる220メートルの「スカイブリッジ」がオープンした。
地域ブランド調査2026の概要
「地域ブランド調査2026」は、国内1,000市区町村および47都道府県の計1,047地域を対象に実施された。主な調査概要は以下の通り。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:全国1,000市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
- 回答者:年齢20代~70代の消費者(日本の縮図になるよう年齢や地域人口の分布にあわせて再集計)
- 有効回答数:31,666人
- 調査時期:2026年6月23日~7月17日
- 質問項目:魅力度、認知度、情報接触度、地域イメージ、観光意欲度、居住意欲度など全91項目
本記事は株式会社ブランド総合研究所の発表をもとに作成。
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