SEYMOUR INSTITUTEが国内金融機関向けにラグジュアリー戦略を提供開始
東京都渋谷区広尾に本社を置くSEYMOUR INSTITUTE 株式会社は、国内で超富裕層ビジネスの拡大を目指すメガバンクをはじめとする金融機関に向けて、ラグジュアリー戦略およびマネジメントの提供を開始しました。同社はスイス・ホスピタリティ・マネジメントを基盤に、ラグジュアリー戦略&マネジメントを専門としています。資産運用などの金融分野において、運用の成績や商品の条件といった品質の先にある価値の構築を支援します。
金融機関におけるラグジュアリー戦略の背景
Capgemini World Wealth Report 2024によると、超富裕層の78%が、資産運用会社との関係において非金融サービスを含む付加価値の提供を必須と回答しています。
ラグジュアリー戦略を体系化した文献(Kapferer & Bastien, 2012)では、ラグジュアリーとは品質を超えた感情を追求することと定義されています。同文献によると、ラグジュアリーが夢として機能する背景には階層的な社会があり、成功の象徴として憧れを集める側面があります。また、ブランドへの憧れは認知度と購入という2つの要素のバランスによって決定づけられると説明されています。
2025年の業績およびブランド価値の比較では、エルメス(Hermès)の売上高が161億ユーロと、H&Mの212億ユーロの4分の3程度の規模にとどまる一方、ブランド資産価値は約1,050億ユーロに達しています。これはエルメスの年間売上高の6.5倍、営業利益の16倍に相当します。対するH&Mのブランド資産価値は101億ユーロを下回るとみられ、売上高の0.48倍以下、営業利益の6倍程度となっています。
世界的なラグジュアリー市場の減速により、2025年にLVMHが1%減収、ケリングが13%減収となるなか、エルメスは現地通貨ベースで9%の増収を達成しました。一方のH&Mは、店舗網の閉鎖や最適化を進めるなかで現地通貨ベースで2%の増収となりました。無形資産であるブランド価値の差が、持続的な価格決定力につながっていると分析されています。

日本市場におけるラグジュアリーの受容性
日本、フランス、米国におけるラグジュアリーの捉え方を比較した分析(Kapferer & Bastien, 2012)によると、日本の購入者はフランスや米国と比較して威信を強く重視しており、その度合いは品質や価格への重視を上回っています。米国とフランスの購入者が特別であることや少数派しか買わないことを基準とするのに対し、日本の購入者層の中心には他者との差別化ではなく周囲と同じように振る舞いたい層が存在する可能性があるとされています。また、日本ではアートの側面が重視され、ファッションの側面もそれに次いで重要視されています。

こうした特性から、日本市場においては品質や希少性を磨くだけでは届きにくく、威信をどのように築くかが評価を分ける要因とされています。
SEYMOUR INSTITUTE 株式会社の概要
SEYMOUR INSTITUTE 株式会社は、企業の戦略的資産となる高付加価値の設計や、ラグジュアリー戦略&マネジメントを手がけています。
- 代表:太田真
- 本社所在地:東京都渋谷区広尾
- ウェブサイト:https://www.seymour-inst.com
- 社会的取り組み:チューリッヒ大学が毎年開講するインターナショナル・サマースクールに参加する日本人学生に対し、助成金支援を実施(2020年から2026年現在で計8名)
代表の太田真は、2026年のホスピタリティ・マネジメント教育において世界第2位にランキングされているスイスのLes Roches(学費CHF220,815、約42,000,000円/投稿日現在の為替レート)でホスピタリティ及びラグジュアリーブランディング・マネジメントを学び卒業したほか、SBS スイス ビジネス スクールにも在籍しました。日本オラクルやテックベンチャー企業でのコンサルタント経験などを経て、現職を務めています。
本記事はSEYMOUR INSTITUTE 株式会社の発表をもとに作成。
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