HICity実現デジタルツインを活用したロボットの道路横断自動制御に成功
東京の大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(HICity)」が、デジタルツインをリアルタイムに活用したロボットの道路横断自動制御の実証実験に成功しました。
概要
鹿島、ハイパーデジタルツイン、羽田みらい開発、芝浦工業大学の4者は、羽田空港に隣接するHICityにて、デジタルツインを利用したロボットの自動制御の実証実験を行いました。これは、日本国内で初めての試みであり、ロボット単独での道路横断が可能となったことで、周辺の交通流や人混みを考慮に入れたロボットの自動制御の実現に一歩近づいたとのことです。
実証実験の詳細
本実験では、HICity内の道路上に構築されたデジタルツインからロボットの自動制御に必要な空間情報を抽出する技術を使用。そして、進行方向にある車や人を検知し、自動でロボットを停止させることで衝突を回避、安全な走行を実現しました。 これまで困難であった道路横断も可能になり、より現実的な環境下でのロボットの利用が期待できます。
(詳細:https://www.kajima.co.jp/news/press/202305/11a1-j.htm)
自動制御の特長
本システム的な特長としては、1. デジタルツインのリアルタイム活用、2. 3Dマップの自動作成・更新、3. リアルタイムに把握した空間の状況に基づくロボットの自動制御が挙げられます。これらの技術を活用することで、ロボットは離れた位置や死角から接近する車や人を認識し、衝突を未然に防ぐなど、ロボットの動きをリアルタイムに自動調整が可能になりました。
まとめ
HICityは、これらの成果を深化・発展させ、その実用化に向けて、今後も積極的な実証活動を継続します。一方、本4者は、道路横断におけるロボットの自動制御の社会実装に向け、HICityだけでなく他の大規模施設にも本技術を展開し、安全だけでなく手間のかかる作業をロボットが代行することで人的リソースの最適化を図る一役を担っていくことが期待されます。
関連リンク
– 鹿島建設株式会社ウェブサイト:https://www.kajima.co.jp/
– 芝浦工業大学ウェブサイト:https://www.shibaura-it.ac.jp/
プレス提供元:ぷれにゅー