クマ被害軽減アプリ「BowBear」配信開始
株式会社ウィズムは、クマの人的被害軽減を目指したスマートフォン用アプリ「BowBear」を2024年5月16日にリリースした。このアプリは、狩猟ハンターの知恵を応用し、「猟犬の咆哮」を鳴らすことでクマを遠ざける機能を備えている。
同社代表取締役の渡邊尚希氏の祖父は、北海道で70年以上にわたり猟師として活動し、自身で録音した銃声や「猟犬の咆哮」をスピーカーで再生しながら地域をパトロールすることで、害獣を生活圏から遠ざける効果を確認していた。渡邊氏は、祖父の知恵と経験を基に、より多くの人が安心した生活を送れるようにと「BowBear」を開発した。
「BowBear」の主な機能は以下の通りだ。
- 「猟犬の咆哮や猟銃」の音が組み込まれたスピーカーモードでクマを遠ざける
- 「猟犬の咆哮」再生時間を用途に応じて4段階で設定可能
- GPSを使った全国の熊出没情報マーキング機能(Google Map使用)
- マーキングされた熊の出没エリア半径200m以内に近づいた場合のアラート機能
ただし、このアプリはクマを撃退するものではないため、アラートが鳴った場合は「猟犬の咆哮」音を再生し、速やかに避難する必要がある。
近年、全国的に獣害報道が増加している中、このアプリが人とクマの共存に役立つことが期待される。株式会社ウィズムは、「BowBear」を通じて、より多くの人が安心して生活できる社会の実現を目指している。